大衆演劇☆観劇の記録

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53回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『江戸っ子祭り一心太助』 ラストショー『三人連獅子』

 三吉演芸場に浅井グループの初日に行ってきました!

 なんでグループなんだろうと思ったら、浅井劇団逢春座の合同グループだからだそうです。ちなみに、浅井劇団は浅井海斗座長、浅井大空海花形、浅井みのりさん、浅井ひかりさんで、逢春座は浅井春道総座長、浅井正二郎総責任者、浅井陽子さんだそうです。

 

 お芝居は『江戸っ子祭り一心太助』でした。これは舟木一夫主演の映画『一心太助 江戸っ子祭り』が元ネタのようですが、話はだいぶ違っていました。

 それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介を。

柳沢役の浅井正二郎総責任者

 老中筆頭の柳沢伊豆守(いずのかみ)に向かって、近頃、江戸の町に出没しているという辻斬りは、竹千代ぎみではないかと言いました。

 竹千代は三代めの将軍となるお方、そんなはずはないと伊豆守は言いますが、夜中に城を抜け出しているのは確かだと柳沢は言い張ります。

伊豆守役の浅井陽子さん

 そこに大久保彦左衛門が現れ、さらにそんなはずはないと言いますが、柳沢は、三代将軍には長男の竹千代ではなく、次男の国松がふさわしいと言いだします。

大久保彦左衛門役の浅井春道総座長

 そこで大久保彦左衛門竹千代に訊ねたところ、たしかに夜、城を抜け出しはしたが、それは庶民の暮らしを見るためだ、江戸の庶民は今、ひどい暮らしをしている、それはなにより老中筆頭に責任があると、柳沢を叱責しました。

 いったんは引き下がる柳沢でしたが、なにか企んでいる様子でした。大久保彦左衛門はその様子に気づいていました。

竹千代役の浅井大空海花形

 一方、江戸の町では魚屋の一心太助の家に女たちが訪ねてきて、大騒ぎになっていました。女たちは太助と結婚する約束だと言い、太助の女房、お仲はかんかんです。

一心太助役の浅井海斗座長

 隣の八百屋の娘、きみちゃんからの知らせを受けて、太助は大急ぎで家に帰りますが、酔った勢いで結婚の約束をしたという太助の言い訳に、お仲はますます怒って夫婦喧嘩になってしまいます。

きみちゃん役の浅井みのりさん

 そこに大久保彦左衛門が訪ねてきました。太助お仲はかつて大久保彦左衛門のもとで、中間と女中として働いていました。太助は今でも彦左衛門を親分と呼んで慕っていました。

お仲役の浅井ひかりさん

 大久保竹千代を連れてきて、ある旗本の次男坊で竹之助という名前だと紹介し、次の祭りまでの一年間、この家で預かってくれと頼みます。

 親分の頼みとあっては断れず、預かることにしますが、竹の助は態度が大きく、おかしなことばかり言って太助夫婦を困らせます……。

芝居の衣装で口上の浅井海斗座長と浅井春道総座長

 ということで、軽い喜劇に仕上がっていたんですが、これがもう本当におもしろくて! 太助とお仲の夫婦喧嘩で爆笑につぐ爆笑、そして竹千代と太助のやりとりにまた笑わされて、本当に楽しいお芝居でした。

 海斗座長のふざけ方が凄いんですが、それにしっかりひかりさんが応戦していて、大空海花形は澄ましているはずが、つい笑ってしまって、と違うパターンで笑わせてくれました。やっぱりこういう楽しいのがいいですね。

 

 そして、舞踊ショーなんですが、これがまたボリュームたっぷりでしたよ。

 劇団によっては口上で明日からの予定を3、4回繰り返して長々とやった挙げ句、舞踊ショーまでの休憩を20分以上取るところもあったのですが(それで3時間公演と言われても……)、ここは違いました! 休憩短かったですw しかも、舞踊ショーの最中もあいだが開かずに、本当に次々と魅せてくれました!!

浅井大空海花形、浅井海斗座長

 まずは元気いっぱいなダンスから!

 

浅井春道総座長

 春道総座長の女形も見られました!

 

浅井海斗座長

 海斗座長の女形も。きれいでした♪

 

浅井大空海花形

 大空海花形は女形がなかったです、残念。このグループはあんまり女形には力を入れてないのかな。

浅井正二郎総責任者

 でも、昼の部では正二郎総責任者の女形が見られたようで。それで膝を痛めてしまったそうで、夜はなかったのが残念、ですが、お大事に~。

 

 そして、ここからがビックリなんですが、ストーリー性のある舞踊が始まりました。ラストショーかと思ったけど、違うんですよ。あいだにこんな凄いのが挟まってたんです。

浅井海斗座長

 若き日の伊達政宗の物語です。

浅井大空海花形、浅井ひかりさん

 政宗は畠山義継との戦に勝ちますが、政宗の父、輝宗によって、畠山義継は命拾いをします。

 戦も終わってのんびりと鷹狩りを楽しんでいた伊達政宗のもとに、父の輝宗が畠山義継に拉致されたと知らせが来ます。

 卑怯にも畠山義継は、礼を言いに来ておいて、輝宗を拉致したのです。政宗はすぐに畠山と父の元に駆けつけました。

 父の輝宗は、自分もまとめて撃てと命じます。政宗は断腸の思いで「鉄砲を放て」と命じました。

 父を殺すことになってしまい、怒り戦う政宗なのでした。

 

浅井陽子さん、浅井大空海花形

 そしてまた楽しい舞踊ショー。アディダスの着物だw

 

 ラストショーは三人連獅子でした。三人はもちろん、浅井春道総座長、浅井海斗座長、浅井大空海花形です!

 ということで、お芝居のあらすじ紹介で使った写真もあるので、本当にすごいボリュームでしたよ。見応えがありました。テンポも速くて、華やかで、途中で飽きる暇もなく、あっという間でしたね。

 お芝居も舞踊ショーも良かった~、今月はあと何回か通いたいです♪