大衆演劇☆観劇の記録

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55回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『嵐山花五郎』 ラストショー『新撰組』

 三吉演芸場に浅井グループを観に行ってきました!

 今日から7日間は劇団双竜双竜英次郎座長、双竜巧磨さん、双竜太星さんが加わっての賑やかな公演です。あと、浅井正二郎総責任者が金曜日までお留守ということで、裏方だった加茂川竜子さんがお芝居にも舞踊にも出ていましたよ。浅井劇団4兄弟のお母様ですっ。

 

 今日のお芝居は『嵐山花五郎』でした。こちらの元ネタは1924年の松竹映画のようですが、1924年だと戦前どころか、大正13年ですよ。こういう今ではだれも観る機会のない映画とかお芝居が残っていくのは大衆演劇のいいところですよね。

 では、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきます。

 

おはな役の浅井みのりさん

 侘助茶屋に二人のならず者が訪ねてきました。二人は流星権次の子分で、親分が侘助茶屋の主人に貸した金を返してもらいに来たと言います。

侘助茶屋の主人、代官役の双竜英次郎座長

 しかし、借りた金は五両だったはずなのに、持ってきた証文には五十両と書かれていました。

 二人は、金を返せないのなら娘を差し出せと言い、娘のおはなを無理やり連れて行ってしまいました。

流星権次の子分役の双竜太星さん

 流星一家に連れて行かれたおはなに、権次は結婚を迫りますが、おはなは嫌がりました。おはなはいったん奥へ連れて行かれます。

流星権次の子分役の浅井ひかりさん

 そこに、侘助茶屋の主人から事情を聞いた、口入れ屋の嵐山花五郎が子分を連れて訪ねてきました。

 じつは嵐山花五郎は元力士で、流星権次はそのときの相撲部屋の兄弟子でした。いったんは再会を喜びあう二人でしたが、花五郎がおはなを返してくれと言い、権次の顔色は変わります。

流星権次役の浅井春道総座長

 権次は、侘助茶屋のことも、おはなのことも知らない、流星権太という自分によく似た名前の悪人がやったことだろうなどと言いますが、花五郎はおはなが落とした簪(かんざし)に気づきます。

嵐山花五郎役の浅井海斗座長

 なおも言い逃れをしようと嘘をつく権次でしたが、花五郎はおはなを逃がし、殴られそうになった徳利を取り上げて、その徳利で源次の額を殴りました。

嵐山花五郎の子分役の双竜巧磨さん

 額を割られた権次は悔しがり、妹のおゆきを呼びます。おゆきは代官と結婚していました。

 権次はおゆきに、嵐山花五郎が悪さばかりしているので説教をしていたら、いきなり殴られて額にけがをしたと話しました。

おゆき役の浅井陽子さん

 兄の話を疑いながらも、両親を亡くして兄に育ててもらった恩のあるおゆきは、嵐山花五郎を懲らしめるために手を貸すと約束しました。

早縄の源次役の浅井大空海花形

 嵐山花五郎のもとにおゆきが訪ねてきて、流星権次は額の傷がもとで破傷風に罹り、死んでしまった、恨むつもりはないが葬儀には必ず来てほしいと言います。

 葬儀とあってはドスも持たず、子分も連れずに寺へ向かう花五郎でしたが、そこに早縄の源次と呼ばれる目明かしが襲ってきます。

 しかし、顔を見れば源次は、むかし母親の薬代として三十両を貸した相手でした。

 花五郎は源次に縄をかけてくれと頼みますが、その狙いは……。

流星権次役の衣装で口上の淺井春道総座長

 ということで、春道総座長と海斗座長が所作や姿勢などでちゃんと元力士に見えるところが凄いなと思ったのですが、特に海斗座長はこんなに大きな人だったっけっていうぐらい大きく見えましたねぇ。

 お芝居そのものは権次が思いつくままに次々と嘘をつき、おゆきも嘘をついて花五郎を騙し、騙された花五郎も嘘で騙すという面白さがありました。

 さらに、花五郎が人助けで金を貸しすぎだと子分が心配すると、花五郎がいつか自分に返ってくるものだから心配するなとこたえるのですが、さっそく金を貸した源次のおかげで命拾いをするといった伏線回収なども小気味よくて、さすがに長く愛されているお芝居だなと思いました。

 あと、双竜太星さんはまだ19歳ということですが、声に張りがあって堂々としたお芝居がよかったです。サービス精神も旺盛でw

 

 そして、舞踊ショーです!

浅井ひかりさん、淺井春道総座長、浅井陽子さん、浅井みのりさん

 女優さん3人の帯をクルクルほどく、おもしろい舞踊でした。

浅井海斗座長

 海斗座長の女形です。お美しい♪

 

淺井春道総座長

 春道総座長の女形は色っぽく♪

 

双竜英次郎座長

 英次郎座長の女形は上品でした♪

 

浅井大空海花形

 大空海花形の女形は可愛かった~♪

 でも、双竜太星さんの女形はなかった、残念(T_T)

 

浅井海斗座長

 こちらは今日のスペシャルの舞踊です(呼び名がわからないので勝手にw)。

浅井大空海花形

 大空海花形が出てくると、海斗座長はいったん引っ込んで……

浅井海斗座長

 この姿に。どういう話の流れかわからなかったけど鏡獅子なのかな。盛大に頭を振っていました、迫力っ。

 

浅井大空海花形

 大空海花形はカンナムスタイルで盛り上げていましたが、全体としてはゲストが多くなるとしょうがないのかなあ、着物で一人で踊るパターンが多くなって、舞踊ショーはやや単調でした。

 

加茂川竜子さん

 とはいえ、レアキャラが!(失礼w) 着物には「正研座」「加茂川竜子」と入っていました。正研座は浅井正二郎総責任者がが座長だったときの劇団名なのですね。お芝居では流星権次の子分役でした。

 

 ラストショーは『新撰組』でした!

 勇ましいですねえ♪ だれかがだれかに隠れてなかなか全員写らないけどw

 ということで、今日はまだちょっとぎこちなかったけど、これから楽しみですねってことで♪