70回めの観劇 三吉演芸場 劇団花吹雪『幸助餅』 ラストショー『晒三番叟』
三吉演芸場に劇団花吹雪の初日公演を観に行ってきました! 去年も三吉演芸場で見たので、私にとっては2周目って感じですv
この日は三部構成で、顔見せショーからでした。
まずはお二人から……
京之介座長が入って、三人に♪ 名前がわかってるから楽だわw
ぱあっと赤が華やかな衣装でした♪ あれ、去年は一人で踊っていなかったような……。堂々としてますねえ。
スーパーマリオのお着物でした! 相変わらず動きが柔らかい。
眼鏡をかけ、本を持っての知的な感じでの登場がかっこよかったです! 去年より全体にすっきり引き締まってしていらっしゃるようなw
そして、お芝居は『幸助餅』でした。これは元ネタが上方落語ですね。落語は起承転結がはっきりしていて、最後のオチに持って行かないといけないから、お芝居にしてもあんまり話をいじってないことが多いみたいで、こちらもかなりもとのお話に忠実な感じでした。
それでは、舞踊の写真とともにあらすじの紹介をしてきますね。
みすぼらしい身なりをした幸助は、湯豆腐屋の前で相撲の話に興じている人たちを羨ましそうに見ています。幸助は餅米問屋の大黒屋の跡継ぎでしたが、子どもの頃から相撲が大好きでした。
大黒屋の跡を継いでからは、雷(いかずち)という力士に惚れ込んで贔屓にしていましたが、次から次へと高価な化粧まわしを贈り、勝てば四、五十人を引き連れて曽根崎や新地で祝いの酒を飲み、金をばらまいていました。
そのため、大黒屋を潰すことになってしまいました。
商売を一からやり直すため、幸助の妹、おミツはみずから遊郭に身を売ることにしました。 事情を聞いた三つ扇屋(桜京誉さん)は、三十両貸すが、おミツを三年は店に出さないと約束してくれました。
幸助は、それまで相撲のことはきっぱり忘れて、商売に打ち込むと誓いました。
ところが三十両を受け取ったすぐあとで、江戸から帰ってきた雷とばったり会ってしまいます。雷は江戸で大関となり、一回りも二回りも立派になっていました。幸助はつい嬉しくなって、持っていた三十両を渡して、湯豆腐を奢ってしまいます。
我に返った幸助は後悔し、話を聞いた叔父(寿美英二さん)は雷関にお金を返してもらおうと言います。
ところが、その話を聞いていた雷は、金は返さないと断りました。芸人と客だから頭を下げて我慢していた、金を返したら、下げた頭に申し訳が立たないと言うものです。
幸助は惚れ込んでいた雷が恩を恩とも思わない男だと知って怒り、絶縁してしまいます。
それから一年後、三つ扇屋があらたに三十両の金を貸してくれて、おミツまで返してくれたので、幸助は大黒屋を再建することができました。不思議なほど次々と新規の客も増えていき、新町一帯の餅を大黒屋が引き受けるほどになっていました。
そんなとき、雷が店を訪れました。雷は小餅をひとつだけ買うと言いますが、赦せない幸助は追い返そうとします。そこに三つ扇屋が現れて……。
ということで、もちろん初日のお芝居ですからね、ハッピーエンドで最後にはほっこりするお話でした。私的には叔父役の寿美英二さんが話の流れに関係なぶっ壊れていたのが面白すぎましたっww
そして、舞踊ショーです!
華やかな群舞からでした♪ ちなみに、写真撮る前にご祝儀があったりして、すべての写真は撮れてません。
こちらはもう、どうなってるのってぐらい豪華な衣装でした!
かわいいピンクの衣装だけど、この向きでしか撮れなかった。
まつげもキラキラしていました♪
仲良し兄弟ですねぇ♪
誠さんが歌って、春之丞座長が踊っていました。誠さんは歌がお上手でした!
座長お二人の舞踊は花吹雪が舞いました!!
かっこいいですねぇ♪ 愛之介副座長は去年、喜劇の狂言回し的な役と精悍な男性の役の2つを観て、この方、お芝居がダントツにうまいなあ、もう一回観たいなあと思っていたのですが、今回は科白の少ない脇役だったので、また今度に期待です!
衣装も凄いんですが、後ろから見たら髪を刈り上げてあったので、これが地毛かな、素敵ですよねっ。
ピンクとは打って変わって、黒いイメージの春之丞座長!
座長、座長、副座長のお三人。花形とか後見人とか、そういう役職の方はいないんですね、ここは。劇団によってはなんとか座長だらけになってるけどw
そして、ラストショーは『晒三番叟(さらしさんばそう)』でした。
ここでも花吹雪が! 初日にふさわしい美しいラストショーでした。ちなみに、昼よりともに大入りが出たそうです!!
あとですねえ……
いつもは前売り券、受付で館長から買っていたんですが、今回は劇団が売るということでした。前売り券の写真は2種類あるので、これまでは2枚買ったら2つの写真それぞれ1枚ずつにしてくれていたのですが、今回は同じの2枚に……。今さらながら館長の優しさがしみてくるぜっw