72回めの観劇 三吉演芸場 劇団花吹雪 『坂本龍馬と沖田総司』
三吉演芸場に劇団花吹雪の公演を観に行ってきました! 坂本龍馬となると、見逃せないっ、と。まあ、けっこう皆さんお好きだと思うんですが、私も中学生だか高校生だったかの頃に司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読んで感激して以来のファンで、おりょうさんの墓参りに行ったこともありますw(お墓は横須賀にありますよ)
で、本日は二部構成だったので、まずはお芝居から。なんですが、二部ってわけでもなかったんですねー、まあ、それはおいおいと。『坂本龍馬と沖田総司』ですが、こちらは『時代をかけた男たち』という外題でもやっているみたいですね。
それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじを紹介していきます。
坂本龍馬は新撰組の数人に囲まれ、攘夷派かと聞かれます。どちらでもないとこたえますが、襲いかかられて、軽々となぎ倒し、ピストルを撃って笑いながら逃げました。
そんな坂本龍馬ですが、実は新撰組の沖田総司と親しくしていました。沖田総司は坂本龍馬に一目置いていますが、立場からして親しく付き合うのには抵抗がありました。
土佐藩から脱藩してきた佶摩(きつま)が坂本龍馬に会いに来ました。佶摩の兄は龍馬の友人でしたが、亡くなっています。佶摩は攘夷派に加わろうとしていましたが、龍馬はそれを止めます。
龍馬は世界が広いこと、自分は船を持って世界の国々を相手に貿易をしたいことを、金平糖を食べさせ、地球儀を見せながら佶摩に話しますが、佶摩は行ってしまいました。
そのあと、龍馬は中岡慎太郎に会いますが、身を隠すために慎太郎は女装して夜鷹のかっこうをしていました。
一方、新撰組は攘夷派が集会を開いていそうな二カ所に斬り込む計画を立てていました。一方には副長の土方歳三が率いた者たちが行き、もう一方の池田屋には、局長の近藤勇(桜京誉さん)、沖田総司らが行くことになりました。
龍馬は沖田総司に会って、どこに斬り込みに行くのか聞きますが、総司はこたえません。それなら、まだ十八歳の佶摩だけは殺さないでくれと頼みます。斬り合いとなってしまったらわからないが、相手が刀を抜かないかぎりは佶摩を斬ったりしないと総司は約束しました。
攘夷派の集会が行われているとわかって、新撰組は池田屋に乗り込みます。沖田総司は佶摩と対峙しますが、「佶摩くんか」と何度尋ねても佶摩はこたえず、斬りかかってきます。それなら違うのかと総司は佶摩を斬り殺してしまいました。
駆けつけてきた坂本龍馬は佶摩が死んでしまったことを知って、沖田総司を責めました。そして、近藤勇ら新撰組が集まってくると、こんな世の中なら生きていたくない、殺してくれと仁王立ちになりました。死んではいけないと総司は龍馬に訴えます。
龍馬は総司に手伝ってもらい、佶摩の亡骸を背負って去って行きました。それを見送ったあと、総司は血を吐いて倒れます。総司が結核であることを知った近藤勇は、新撰組を辞めて療養に専念しろと総司を諭しました。
そして、いったん舞踊ショーです(いったん?)w
一曲目は湘南乃風の『Joker』でした。めちゃくちゃかっこよかった! で、家に帰ってあらためて見たら、今日のラストショーは『ジョーカー』となっていました。つまり、この一曲目がラストショー? という不思議な現象は最後まで見ればわかりますw
めっちゃ豪華な衣装! 羽の扇も巨大でした。曲は東方神起の『どうして君を好きになってしまったんだろう?』です。
やさしく、華やかに。まだ普通の舞踊ショーです。曲はSunSet Swishの『さくらびと』でした。
相変わらず、滑らかできれいな舞踊でした。扇を投げたりもしましたが、ノーミスで。ただ、小柄だし、きれいなお顔立ちなので、もっと女形で踊ったほうがいいような気もします。
今日はいちだんとかっこいいなあと思ったら、鬘がお顔にとても合っていたみたい。曲はASKAの『はじまりはいつも雨』でした。
こちらは衣装がかっこよくて斬新でビックリでしたが、黒髪ショートにもビックリでした。こんなパターンはどこの劇団でも観たことなかった!
せっかくなので、閉じたお姿も。曲は優里の『ピーターパン』でした。
こちらはポケットいっぱいのデニムの着物で、中のパンツにはラメの模様が。若いっていいなあとあらためて思わせてくれる舞踊と衣装でした。曲はヤングスキニーの『君の街まで』です。
彩夜華さんは今日は女形の舞踊がありませんでした。というか、線の細いイメージがあったのですが、お芝居での少し冷酷にさえ見える土方歳三の男っぽさがすごく様になっていて、こういう一面もあったのねと驚きました。
京之介座長の美しい女形です。と、ここまでは普通の舞踊ショーだったのですが……
龍馬さん、登場!!
そして、次にこのお二人が踊っていると……
龍馬さんからご祝儀が! 一両ずつでしたw
そしてついに、お芝居には出なかった、おりょうさんが舞踊で登場!
もちろん、ここにも龍馬さんが♪
まさか、このお二人の舞踊にも……
出ました、龍馬さん!!
そしてなんと、お芝居が始まりました! 舞台は近江屋ですね。さっきは夜鷹の扮装でちょっとしか出てこなかった中岡慎太郎があらためて登場♪
前のお芝居から話が続いています。賊が現れて、二人は襲われ……
二人とも深手を負い、龍馬は船に乗せるという約束を果たせなくなった沖田総司の名を呼びながら……。
場面変わって、土方歳三が登場!
新しく新撰組に入った若者は、副長に羽織を着せてもらって喜びます。
などなど、ほかにも色々あってのラストでした。
最初から最後まで幕末の、坂本龍馬と新撰組を巡る世界をたっぷり観せてもらって、大満足です♪ 本当に素晴らしいショーになってました!!