３８回めの観劇 大島劇場 葵一門 劇団輝 『らくだの馬』 ラストショー『山河』
当日、今年最後の観劇に行けるとなって、立川けやき座に行こうとしたら、昼ロングで夜の部なしでした。それなら、とまったく予定していなかった大島劇場へ行ったのですが、これがビックリ！！
タッキー似のもろアイドル顔のイケメンがいたんですよ。知らなかったー！！ えー、めっちゃ綺麗な顔なんですけど。それに凄い透明感、瞳が明るい茶色なのも素敵だし、間近でアイドル見てるみたい～と一人で盛り上がってしまいましたｗ
葵一門 劇団輝は、葵たけし座長がお父さんで、覇士大虎（はくと だいご）若座長、武幻龍大（むげん りゅうだい）副座長、匠志雄大（きょうし おうだい）さんの三兄弟に、10歳の妹、桃色さくらさん、それから、この日はお姿が見えませんでしたが、お母さんの鈴風ふみさんという劇団です。
三兄弟も一番上の覇士大虎若座長が２４歳だから、若いですねー。
まずは顔見せショーがあって、次がお芝居『らくだの馬』でした。喜劇なんですが、このお芝居はいろいろな劇団でやってますよね。私は初めて観ますが、もとは古典落語で『駱駝の葬礼（らくだのそうれん）』という題名だそうです。
では、あらすじを紹介します。
らくだの馬（あだな）は長屋で兄貴分の丁目の半次を待ちながら、ふぐ鍋を作っていました。ところが待ちきれなくなり、屑屋（くずや）に、トラフグは半煮えの肝が美味しいと言われたのを思い出し、食べてしまいます。
丁目の半次が来てみると、らくだの馬はフグの毒に当たって死んでいました。ひとまず奥の部屋へ運びますが、死体をどうすればいいのか。そのとき、屑屋の声が外から聞こえて、ここに来るように呼びかけます。
半次は屑屋に、らくだの馬の死体を引き取れと言いますが、断られます。そこで屑屋を雇い、大家と交渉させることにしました。しかし、大家は有名なドケチです。それなら、せめて通夜のための酒二升とスルメ三枚ぐらいは出させようと考えますが、それも一筋縄ではいかなそうです。
そこでらくだの馬の死体を運んでいって、大家の前で、「死人（しびと）のカッポレ」を踊らせることにしました。死体を後ろで支えて動かし、カッポレを踊ってみせれば、さすがに大家も酒とスルメぐらいは出してくれそうなものです。
練習後、半次と屑屋は大家のもとへ、らくだの馬の死体を運んでいくのですが……。
ということで、客席まで使って大きく動きまわるお芝居でした。小劇場ならではの、お客さんを巻き込んでの楽しいドタバタ喜劇ですね。座長のお友だちや、大阪から駆けつけた劇団ファンの方たちがいたので、あたたかい雰囲気で盛り上がっていました。
そして、舞踊ショーです！ 相変わらず写真撮るのが下手でマシなものだけ載せていくので順番通りじゃないんですが、ご了承をｗ
まずは三兄弟、かと見せかけて、長男と三男と座長ｗ 三兄弟での舞踊も何度かあったのですが、広がっていてなかなか三人揃ってのショットが撮れませんでした。私が近すぎたのね。
ちょっと遠近感出ちゃってますけど、こちらは三兄弟。武幻龍大副座長はお兄さんよりワイルドな感で、匠志雄大さんはかわいい感じですね。
それにしても、覇士大虎若座長、かっこよすぎるｗ
桃色さくらさんも出てきました。かわいいですね、金糸の入ったお着物が素敵でした。
全体としては、ライトとスモークの演出がすごかったです。前に来たときはなかったから、ああいったものも持ち込みなんですね。大変だ。ライトがグルングルン回って迫力でした。
扇をクルクルさせる舞踊が多かったのは、子どもの頃からやっているからかな。子どもの頃に棒を振りまわす練習が多い劇団とか、そのあたりの特徴もあるみたいですね。
ご自身のタペストリーの前に立っている写真って初めて撮れましたｗ
座長の女形もありましたよ。
覇士大虎若座長の女形はめっちゃ綺麗でした。これだけだったんですが、あと何パターンか見たかった！
武幻龍大副座長も一度だけ女形に。お兄さんとはまた違った素敵さですよね。
武幻龍大副座長はお歌もありました。声が良くて、声量もあるんだけど、音程が微妙にずれていて、座長に止められ、「うちのゴウダタケシです」なんて言われてましたｗ
笑顔も素敵ですよね。もっと早く知っていれば、あと何回か観に行けたかもしれないのに……。
ラストショーは『山河』でした。格好いい群舞だったのですが、これもまた近すぎて全員まとめて撮れなかったんですが、きりりと引き締まった舞踊で素敵でした。
で、そのあとに毎日やっているという、かわいいお見送りの踊りもありましたよ！
最後に寒いのに外での送り出しで、覇士大虎若座長の細やかな気遣いに触れる場面もあって、次にこっち来たらまた絶対行く！ と思ったのでした。
※覇士大虎若座長を副座長と書いてしまっていたので訂正しました。大変失礼いたしました。
