大衆演劇☆観劇の記録

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73回めの観劇 三吉演芸場 剣戟はる駒座 『任侠 五似の音吉』 ラストショー『躍り狂え大黒天』

 三吉演芸場での剣戟はる駒座の初日夜の部に行ってきました! 剣戟はる駒座さんは去年、三吉演芸場に来たときに何度か観に行って、大衆演劇をもっと観たいと思うきっかけになってくれた劇団です。去年は6月で、来年はもっと涼しい季節に来たいとおっしゃっていたのですが、なんと今年は涼しいどころか、11月から12月の半ばまでの一ヶ月半公演となりました!!

 

 で、この日は二部構成で、お芝居からでした。去年と同じように津路桜日(つじ・おうが)さんによる、これから始まるお芝居についての紹介からスタート! なんですが、私はぎりぎりで飛び込んだために、紹介を聞くことができませんでした(泣)。なので、いいかげんな元ネタ予想をするわけにもいかないので、割愛いたします。これから行く方は開演の5分ぐらい前には入っていることをオススメします。

 それでは、お芝居『任侠 五似の音吉』を舞踊ショーの写真とともにあらすじを紹介していきますね。

仁天門八兵衛(にてんもん・はちべえ)役の津川祀武憙(つがわ・しぶき)座長

 親分亡きあと、親分の娘、お雪と結婚して二代目となった仁天門八兵衛は、大の酒好きでした。今日も自分の代になってから子分にした伊之松佐助を連れて、何軒もはしご酒を決め込んでいます。

伊之松役の津路桜日(つじ・おうが)さん

 伊之松佐助は、代貸音吉とお雪ができている、人気芸者の花扇(晃永樹里杏さん)は親分に気があるようだから囲ってはどうか、などと仁天門八兵衛に吹き込みます。

 ところが八兵衛が花扇を口説こうとしたところ、花扇は仁天門一家と敵対する今戸一家の親分、弥八の妻だと名乗って、八兵衛の頬を叩きました。

 八兵衛は怒り、暴れだしますが、そこに音吉が駆けつけてきて、宥めようとします。それでも八兵衛の怒りは収まらず、音吉の額を割ってしまいます。

五似の音吉役の津川鵣汀(つがわ・らいちょう)座長

 ようやく帰ると、お雪音吉の傷の手当てをしているところを見咎めて、八兵衛は「間男だ」と言いがかりをつけ、傷のことで自分を庇おうとした音吉に、馬鹿にしているだろうとさらに怒ります。

 音吉は追い出されることになりましたが、去る前に、八兵衛に酒を止めるよう進言しました。

お雪役の晃丈夕葵(こうじょう・ゆづき)さん

 八兵衛が酒をやめて、ただ酒が飲めなくなった伊之助と佐助は、勢いのある今戸一家に移ることにしました。しかし、今戸の弥八は二人を信用せず、入れてほしいなら何か劫立(こうだて、手柄を立てること)をしろと言いました。

 今戸の弥八は八兵衛を待ち構え、一対一の果たし合いをしようと誘います。しかし、果たし合いが始まってみると、八兵衛はうしろから伊之助と佐助に刺されてしまいました。

今戸の弥八役の勝龍治太夫

 命からがら逃げ延びた八兵衛を追って、弥八たちが仁天門の家へやって来ます。挑発に乗って姿を現した八兵衛は斬られてしまいますが、息絶える前に、先代の親分が立派すぎて、自分には二代目の看板が重すぎたとお雪に謝り、音吉にも詫びたかったと言い残します。

 八兵衛が息を引き取ったそのとき、旅に出ていた音吉が戻ってくるのですが……。

津川鵣汀座長の口上

 ということで、わりと大衆演劇では典型的な感じのヤクザものでした。『花の喧嘩状』などのタイトルでもやっているお芝居みたいです。てっきり初日は喜劇だと思っていたので意外でしたが、去年、全部やってしまったからかしらw お芝居はもちろん上手なんですが、アドリブもほとんどなくて、これで剣戟はる駒座の魅力が伝わったのかなとちょっと心配にも。

 

 そして、舞踊ショーです!!

 ジェロの『夜桜お七』からの華やかなスタートでした!

津川祀武憙座長

 きれいなお顔の祀武憙座長のアップも♪ 胴がいちだんと太くなってたけどw

 

津川鵣汀座長

 Superflyの『愛をこめて花束を』です。鵣汀座長の女形、めちゃくちゃ可愛かった!

 あいだに挟まれる津路桜日さんを中心としたコントも健在でした。これは銭形平次

 

津川祀武憙座長

 こちらは石川さゆりの『名うての泥棒猫』、私が大好きな椎名林檎さんプロデュースですね。雰囲気出てます♪

 

津川鵣汀座長

 続けてまた石川さゆりで、『風の盆恋歌』でした。雰囲気はぜんぜん違って、こっちはしっとり、ですね。

 

晃永樹里杏さん、津路桜日さん、晃栄美杜甫さん

 津路桜日さんたちも頑張ってます、曲は半田浩二の『居酒屋チェジュ』でした。

 

 そういえば、舞踊ショーは背景がすべてプロジェクターの映像でした。三吉演芸場で観るのは初めてでしたが、これはこれでよかったかも。新宿の歌舞伎町劇場ではこれがLEDになるんでしょうか。

 

津川祀武憙座長

 こちらも健在でした。祀武憙座長のこの舞踊のあとで……

 祀武憙座長の歌声だけ聞こえて、津路桜日さんが踊っているあいだに早着替えで、祀武憙座長が再登場! 

 そして、歌のあとは祀武憙座長が一人で話す時間がとられているので、口上で鵣汀座長、ここで祀武憙座長と両座長の話をそれぞれしっかり聞けます。

 

津川鵣汀座長、ほか

 こういうのもありました、下田健二『駿河の男』です。私はどうしても鵣汀座長を見ると、清水次郎長を連想してしまいます、なぜだか。 

 

津川祀武憙座長

 曲はポルノグラフィティの『サウタージ』です。祀武憙座長は踊っているあいだでもクルクルと表情が変わるので目が離せません。激しく踊っている途中で、この表情!

 

津川鵣汀座長

 こちらはさっきと打って変わって、Hilcrhyme『十字架』でかっこよく。鵣汀座長はいろんなパターンを見せられる方ですねえ。

 

晃大洋(こうだいはるか)代表

 両座長のお母様、晃大洋さんもお元気そうでなによりです♪

 

 そして、ラストショーは『躍り狂え大黒天』でした!

  まずはこの方たちが出てきたあと……

 大黒天様が登場!

 そのあと、祀武憙座長が登場!!

 さらに鵣汀座長も加わって、まさに激しく躍り狂ってました!!!

 

 相変わらず、お芝居も舞踊ショーもレベル高いんですけどね、夜の部は時間が早くなって仕事帰りの方がほとんど来なくなっちゃったから、お客さんは劇団ファンのみって感じなんですよね。そうなると東京でやってない劇団はやっぱり苦戦を強いられるかも。夜は去年より厳しい戦いになっちゃうかもです。昼はどうかな、夜も頑張ってほしいのですが。ってことで、以上です!