大衆演劇☆観劇の記録

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66回めの観劇 三吉演芸場 たつみ演劇BOX『勘太郎夢枕』 ラストショー『花』

 三吉演芸場にたつみ演劇BOXの公演を観に行ってきました!

 

 2部構成なのでいきなりですが、お芝居は『勘太郎夢枕』でした。

 こちらは小泉たつみ座長が口上でお話ししてましたが、もともとは商業演劇のために書かれた『勘八夢枕』という脚本で、それを何か事情があってやれなくなったので大衆演劇でやってみないかと、先代の小泉のぼる座長のときに話が来たそうです。

 で、話があまりにも暗かったので大衆演劇向きに変えて、主人公も「かんぱち」じゃ様にならないので、勘太郎に変えたのだとか。そこから繰り返すうちに磨かれていったんでしょうね、もともとが暗い話だったとはまったくわからないような、よいお話に仕上がっていました。

 それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきますね(わからない名前の漢字は適当に当てはめています)。

勘太郎役の小泉ダイヤ座長

 勘太郎はあの瀬川菊之丞の下座をつとめるほどの腕を持つ三味線弾きですが、今は訳あって江戸を出て、旅をしています。

 船着き場へ行くと、最後の舟がすでに出たあとでした。下流の船着き場ならまだ舟があると言われ、歩いているところを大きな野犬に追われました。

住職役の辰巳小龍リーダー

 逃げ延びて着いたのは、ひどく荒れ果てたボロ寺でした。そこに酒があるのでつい飲んでしまうと、帰ってきた住職に見咎められました。

 しかし、住職はたいして怒りもせず、ここで待っていれば船着き場から知らせが来る、それまで一緒に酒を飲もうと勘太郎を誘いました。

塩沢又之丞役の小泉ライト花形

 酒のつまみがなかったので、二人は怪談話をして、それをつまみとすることにしました。

 住職は寺の二階で首をくくった男女のことを話しました。その二人が霊として出るようになってから、檀家が減って、このような荒れた寺になったと言うのです。

お佐衣役の辰巳満月さん

 それはもしかして、お吉と六三郎ではないかと思いましたが、違いました。勘太郎はその二人を追って旅をしていたのです。勘太郎は旅の荷物として三味線のほかに、お吉の着物も持っていました。

日光円蔵役の小泉たつみ座長

 村から人が死んだと知らせが来て、住職は出かけることになりました。そこに親分と子分らしき男たちがやって来ました。なんと親分らしき男は一両小判をお布施として置いていきました。

 住職は喜び、帰りに鰻を買ってくるから、それまで寝て待っていろと勘太郎に言いました。

円蔵の子分役の小泉夢有蝶さん

 勘太郎が寝ていると、誰も居ないはずの寺から若い男女が出てきました。男は塩沢又之丞といい、説教芝居の人形遣いで、女はお佐衣という名でした。

 二人は舟を待っていたと言いますが、どうも訳ありの様子でした。駆け落ちだなとピンと来た勘太郎が責め立てると、二人はどこかへ行ってしまいました。

円蔵の子分役の愛飢男さん

 目が覚めてしまった勘太郎が三味線を弾いていると、先ほどの親分と子分らしき男たちが戻ってきました。

 若い男女がどこへ行ったか知らないかと聞かれて、勘太郎はすぐに、あっちだと指を差しました。自分のこともあって、駆け落ちが許せなかったからです。勘太郎は礼として、一両もらうことができました。

円蔵の子分役の辰巳花さん

 又之丞お佐衣は捕らえられてしまいます。

 実は親分らしき男は、日光円蔵(にっこうのえんぞう)でした。円蔵といえば、国定忠治の軍事と言われた男です。

 話を聞くうちに、お佐衣国定忠治に身請けしてもらった妾で、又之丞国定忠治に贔屓にしてもらっていた芸人だとわかりました。そんな二人が国定忠治を裏切って駆け落ちをするなんて許せないと勘太郎は怒ります。

国定忠治役の宝良典さん

 ところが、あとからやって来た国定忠治は、又之丞だけを殺し、お佐衣は連れて帰って三ヶ月ほど経ったあと、金をつけて堅気に嫁がせると言いました。そうしないと自分の顔が立たないというのです。

 これに納得できない勘太郎は、なぜだか三味線のバチで国定忠治を簡単に斬り殺してしまいます。そして、襲いかかってきた円蔵や子分たちまでバッタバッタと斬り捨ててしまいました。そんな腕などないはずなのに……。

小泉たつみ座長の口上

 ということで、最後は勘太郎の悩みまで、すべてがきれいに収まるお話でした。最後に同じ着物を着たお吉が現れるところも見事でした。たつみ演劇BOXは、そういう演出が上手いですよねぇ。

 ほかにも、ダイヤ座長のまじな怪談話とか、辰巳花さんが愛飢男さんをどついてすごい音がしたりとかw、ダイヤ座長とたつみ座長の掛け合いとか、観る楽しみがたくさん詰まったお芝居だったのですが、やっぱり圧巻は、最後のダイヤ座長の三味線ですね。私にとっては去年の『不知火検校』以来、2度目の三味線演奏なのですが、とにかく上手いし、弾いている指が綺麗! これだけでも観る価値ありです!!

 

 そして、舞踊ショーです♪

辰巳萌萌さん、小泉ダイヤ座長、辰巳満月さん、辰巳花さん

 まずはダイヤ座長を中心として華やかに!

 

小泉ライト花形

 そして、私の好きな女形ですが、ライト座長は笠を持っての舞踊でした♪

 

小泉たつみ座長

 たつみ座長は切なく、美しく。

 

小泉ダイヤ座長

 そしてそして、ダイヤ座長のこちら、痺れました! 『津軽海峡・冬景色』のバージョンを変えた曲とともに登場ですが、なんと、眼鏡とマフラー!! 立役のときの踊りでの眼鏡とマフラーはたまに見かけますが、女形で見るのは初めて。素敵すぎますっ。

 眼鏡を外して……

 マフラーを外して。良いです~♪

 

小泉たつみ座長、ほか

 全員を写すことができなかったのですが、たつみ座長を中心としたこちらの群舞はおもしろかったです。女優さんたちの酔っ払った状態が楽しすぎるw

 

小泉ライト花形

 あと、こちらはライト花形のフードを外す前なんですが、この方、去年見たときとは別人のように自信に満ちたご様子で、色気もあって華もあるんですよね。なにかいいきっかけがあったのかな。

 

小泉たつみ座長、小泉ダイヤ座長

 この日の座長お二人の相舞踊は『紅い雪』でした。素敵ですよね♪

 

小泉ダイヤ座長、小泉たつみ座長

 そして、ラストショーは『花』でした! まずはお二人で。

 それからみんなで。最後は花びらが舞いました。とても美しく幻想的でした~♪

 

 あと、こんなチラシが置いてありましたよってことで。

 

 

65回めの観劇 三吉演芸場 たつみ演劇BOX『鳶娘亀甲組』 ラストショー『ビリリエモーション』

 三吉演芸場たつみ演劇BOXの公演を観に行ってきました! 初日の夜の部です。

 たつみ演劇BOXは去年の10月以来の観劇で、私にとっては初めての2周目の劇団さんです。何か変わっているのかなあとワクワク、ドキドキでした。あと、たつみ演劇BOXは来月、新しくできる新宿の劇場での公演が控えていて、だったら今月の三吉はあんまり行かなくてもいいかしら、なんて劇団ファンの方も多いのかなあと心配でもあったのですが、初日は昼の部も夜の部もダブルに近い大入りで、ほかの日の予約もめっちゃ入ってました。この調子なら去年の客数を超えそうですね、盛り上がってますよんv

 

 ということで、まずはお芝居ですが、『鳶娘亀甲組』(とびむすめ きっこうぐみ)ということで、初日らしく、すかっとするお芝居でした。こちらは「亀甲組」という小説から浪曲になったお話が元ネタなのかもしれません。ただ、そのなかの「亀甲組 木辻廓」という話のあらすじを読んで近い感じがしたのですが、そうだとしてもヒント程度で、ストーリーなども含めて、ほぼ小龍さんのオリジナルなのでしょう。

 それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじのご紹介をしていきますね。

千吉役の小泉ダイヤ座長

 千吉美代(辰巳満月さん)と恋仲でしたが、親同士が亀甲組成瀬組という対立する大工の組のため、付き合うことはできませんでした。

 千吉の父、政右衛門亀甲組は、上野の東叡山で五重塔の建立という大仕事をしている最中でした。

成瀬源三役の宝良典さん

 美代の父、成瀬組源三のもとに、神南という乞食のような風体の男が訪ねてきました。かつて神南は源三の泥棒仲間で、谷川の水を飲もうとしたとき源三に突き落とされましたが、一命を取り留めていました。

神南(かんなみ)役の愛飢男さん

 源三は言い訳をしたあと、建設中の東叡山に火をつけて燃やし、政右衛門を殺してくれたら美代と結婚させてやると持ちかけました。源三が信用できない神南は約束状を書かせました。

お吉役の辰巳小龍リーダー

 千吉の姉のお吉は、継母のお邦に芸者にさせられそうになっていました。五重塔の建設費用を作るためだと言われましたが、納得がいきません。しかし、抵抗していると暴力を振るわれ、駆けつけた千吉が姉を庇いました。

お邦役の辰巳花さん(中央)

 父の政右衛門が帰ってくると、お吉を芸者になどしない、お邦の嘘だと言いました。お邦は子育ても家事もせず、女だてらに博打までやるような性悪女だ、五重塔が建ったら追い出すから心配するなと二人を宥めました。

政右衛門、津川護役の小泉たつみ座長

 そこに「火事だ、火事だ」の声が聞こえ、東叡山の五重塔が燃えていると知らされました。駆けつけた政右衛門は自分を刺そうとした神南を火の中に投げ込みますが、源三によって後ろから刺されてしまいました。

山田役の小泉ライト花形

 政右衛門が亡くなって、二代目となった千吉は成瀬組に挨拶へ行きました。源三は偽の証文を見せ、政右衛門に百両貸した、すぐに返せないなら頭を下げろと千吉に言い、ついた手に匕首を刺して傷つけました。

 そこに駆けつけたお吉は、百両を投げ渡し、源三に手をつかせて匕首を刺して仕返しました。お吉は自ら身を売り、芸者となって百両を得ていたのです。

お芝居の衣装で口上の小泉たつみ座長

 五重塔の建設を横取りしたい源三は、知り合いの武士、山田に袖の下を渡して、普請奉行の津川護(まもる)を料亭に招きますが、酒の席で仕事の話はしないと言われてしまいます。

 そこに座敷を間違えた芸者のお吉が入ってきました。驚いたことに、津川護はお吉と千吉の幼なじみだったのです。しかも、津川護はずっとお吉と結婚したいと想いつづけていました……。

 

 ということで、啖呵を切るお吉役の小龍さんがとにかくかっこいいお話でした。そして、なんと言っても辰巳龍子さん! お座敷でお吉さんが現れる前に、三吉橋奴(やっこ)という芸者が来るんですが、これを龍子さんが怪演w 変顔メイクでたつみ座長にからみ、小龍さんには早口でお説教、後ろにひっくり返ったり、奇声を上げたりと、もう笑いっぱなしで観てしまいました。なにをやっても可愛げのある方だから、よけいに面白いんでしょうね。上品な印象があったので、まさかこんな役をやるとは思ってもみませんでしたが、素晴らしいコメディエンヌでしたww

 

 そして、舞踊ショーです!!

小泉ダイヤ座長、辰巳満月さん、小泉ライト花形、辰巳花さん、辰巳和たるさん

 まずは華やかに楽しく、『大江戸ディスコ』からのスタートです!

 

小泉たつみ座長

 そして、私の好きな女形をまとめてご紹介。たつみ座長、美しいですねぇ。

 

小泉ダイヤ座長

 ダイヤ座長の女形はもう、トップオブザトップですから。見た目だけでなく細部の所作まですべてが美しいです。

 

小泉ライト花形

 ライト花形は去年観たときより貫禄がついたような気がしました。去年みたいに頬がこけていなかったので、女形もとってもきれいでした。

 

小泉夢有蝶さん

 夢有蝶さんは去年、初の個人舞踊をこの三吉で、なんてお話があったのですが、けっきょく間に合わなかったのか、次の大阪で初披露されたようです。が、この日はもう当たり前のように一人で踊っていました。すっかり落ち着いてるしw

 

辰巳和たるさん

 和たるさんもすごく大人っぽくなっていて驚きました。人って若いと一年で物凄く成長するんですねw

 

小泉ライト花形、辰巳小龍リーダー、小泉たつみ座長、愛飢男さん、ほか

 小龍さんやたつみ座長はお変わりなく。あ、後ろの愛飢男さんもw

 

小泉ダイヤ座長、小泉たつみ座長

 このお二人の相舞踊は絶対に見せていただかないとね。変わりなく素敵でした♪

 

 ラストショーは『ビリリエモーション』でした。とっても、とっても、かっこよくて、華やかで!

 

 ということで、お芝居はオリジナリティがあって素晴らしいし、舞踊ショーは踊りも衣装も華やかだし、たつみ座長のマシンガントークはおもしろいし、やっぱりたつみ演劇BOXはだんとつにレベル高いですね。これで同じ劇場なら入場料はほかの劇団と同じなんだから、そりゃお客さんも入りますよねぇ。

 ということで、私もまた行きますってことで♪

今年の前売り券はこんな感じです

 

64回めの観劇 三吉演芸場 長谷川劇団『板前兄弟』 ラストショー『じょんがら女節』

 三吉演芸場長谷川劇団の公演を観に行ってきました。

 この日は『丸山哀歌』というお芝居が観たくて予約していたんですが、変更になってしまいました。それでキャンセルしようかと思ったけど、『丸山哀歌』を観るつもりで遠くから都合をつけて来る予定のお客さんがけっこういるみたいだったので、これは埋め合わせで別のいいものを観せてくれるんじゃないかと期待して行ってみることにしました。結果を先に言うと、正解でしたよw

 

 ということで、まずは顔見せのミニショーから。

長谷川愁さん、京詩音さん、京未来若座長、長谷川一馬若座長

 いつものような明るく楽しい群舞から。アロハの柄のお着物が夏らしいですね。愁さんと未来若座長が男女入れ替わっているのもなにげに楽しい♪

 

長谷川愁さん

 これは客席が沸きました、愁さんの女形、めちゃくちゃ可愛かったです♪

 

愛京花総座長

 こちらは総座長の登場で、もちろんの大盛り上がり!

 

 最後の総座長を中心とした群舞は元気いっぱいでした。

 

 そして、お芝居は『板前兄弟』でした。ストーリーはちょっと切ないんですが、内容としては完全に喜劇でした。昼の部と夜の部で完全役替えだったそうです。

 それでは、舞踊ショー(顔見せショー含む)の写真とともに、あらすじの紹介をしていきますね。

ならず者の兄貴役の長谷川乱之助副座長

 ならず者の兄貴弟分(長谷川孝之助さん)はお金がなくて困っていました。

伊勢屋のお嬢様役のしらはね・のあさん(字はわかりません)

 そこに通りかかった伊勢屋の番頭お嬢様ならず者は自分から番頭にぶつかっておいて、足を踏まれたと嘘をつき、番頭を脅しました。

伊勢屋の番頭役の長谷川武弥座長

 その騒ぎを聞きつけた風月の板前、玉五郎が止めに入りましたが、あっさり倒されてしまいました。

玉五郎役の京未来若座長

 そのあと、菊三郎が出てきて、ならず者をやっつけました。

 伊勢屋の番頭は主人に伝えたいので、名前を教えてくれと言います。菊三郎は「風月の板前で、玉五郎の弟の菊三郎だ」とこたえようとしますが、番頭は途中まで聞いて「玉五郎さんですね」と決めつけ、お嬢様を連れて行ってしまいました。

菊三郎役の愛京花総座長

 番頭はそのあと、風月の女将のもとを訪れました。そして、伊勢屋のお嬢様玉五郎に一目惚れして、どうしても結婚したいと言っている、この縁談を受けるようなら、伊勢屋に使者を寄越してほしいと言って、女将を驚かせます。

風月の女将役の長谷川一馬若座長

 伊勢屋といえば大店、そして、伊勢屋のお嬢様といえば本所小町と称される美しい娘です。それに対して玉五郎は、顔は不細工で、頭も悪い、どう考えても釣り合わない男でした。

仲居役の京詩音さん(ほかに、長谷川愁さん)

 とにかくいい話なので、縁談を受けようということになって、菊三郎を伊勢屋に行かせました。ところが伊勢屋の番頭が怒鳴り込んできました。花婿を使者にするとは何事だというのです。

 そこでようやくお嬢様が惚れたのは玉五郎ではなく菊三郎だとわかります。落ち込んだ玉五郎は酒を飲んで、菊三郎と縁を切りたいと言いだしましたが、それには訳が……。

口上(長谷川孝之助さん、長谷川一馬若座長、長谷川武弥座長)

 ということで、主人公の玉五郎がちょっとかわいそうになるお話なのですが、それを吹き飛ばすように皆さんの演技がおもしろくてw
 玉五郎(未来若座長)と菊三郎(京花総座長)の兄弟喧嘩はそのまま母娘の口喧嘩だったりして、京未来若座長の難癖つけまくりと総座長の返しに何度も大笑いしました。

 一馬若座長は美貌を鼻にかける陽気な女将を演じて、そこに仲居役の愁さんと詩音さんが加わって、三人でオーホホホな会話をしているのがまた面白くて楽しくて。本当に笑いどころ満載のお芝居でしたw

 

 そして、舞踊ショーです! こちらは三吉演芸場にしては珍しく時間をオーバーしての大盛り上がりで、どの舞踊もキレッキレで見応えありまくりでした!!

長谷川乱之助副座長

 乱之助副座長の女形は色っぽく♪

 

京未来若座長

 未来若座長のこの衣装の華やかさ!

 

長谷川一馬若座長

 一馬若座長の女形は絶品でした。思わず写真も2枚に! いえ、芝居の紹介にも使ったから3枚でしたw

 

京未来若座長、京詩音さん、長谷川愁さん

 これも素敵でしたね~。どこかのお座敷で観ているような気分になる上品な舞踊でした。

 

長谷川愁さん

 愁さんは本当に乗り乗りで、顔見せショーの女形も盛り上がりましたが、この舞踊もめちゃくちゃ盛り上がりました!!

 

京詩音さん

 詩音さんは女神のような美しさ。この方は本当にきれいだし、頭の回転も速くて、この先がさらに楽しみですっ。

 

愛京花総座長、長谷川一馬若座長

 総座長と一馬若座長の相舞踊です。二人は恋人に見える……かなw

 

長谷川一馬若座長

 一馬若座長のこれがまたかっこよすぎでした!! きゃーきゃーですねw

愛京花総座長

 総座長は色っぽく。もちろんの盛り上がりです!!

長谷川武弥座長

 そして、ラストショー前の武弥座長は坂本竜馬をかなり長めに熱演。客席も巻き込んでの大騒ぎで、爆笑と悲鳴と拍手の嵐にw

 ラストショーは長山洋子の『じょんがら女節』を華やかに~♪ 知らなかったけど、かっこいい曲ですね、これは。

長谷川一馬若座長、長谷川乱之助副座長、京未来若座長、長谷川愁さん

 そして、終わったあとは「謝罪会見」w これはなぜかブームになっているみたいで、前回来たときは「今日は謝罪会見なし」と言われてなんだろうと思ったんですが、今回は4人がそれぞれ、芝居で科白を間違ったり、舞踊で扇を落としてしまったりしたことを、おふざけをまじえて反省していましたw

 

 で、最後に、新しく劇団に加わった「しらはね のあ」さんの紹介がありました。お芝居は今日が初めてだったそうです。まだ15歳だそうですが、アイドルでもやれそうなものすごく可愛い子でした。お芝居はこれからの成長に期待ってことでw

 

 ということで、おもしろいお芝居と気合いの入った舞踊ショーでたっぷり楽しませていただきました♪

 

63回めの観劇 三吉演芸場 長谷川劇団『ヘチマの花』 ラストショー『お・も・て・な・し』

 三吉演芸場長谷川劇団の公演を観に行ってきました。なかなか行けなくてようやくだったのですが、8月の公演としてはここが折り返しで、「返り初日」というそうです(愛京花総座長 談)。

 

 それでは、まずは顔見せのミニショーからのスタートでした!

長谷川愁さん、長谷川一馬若座長、京未来若座長、京詩音さん

 若手による元気いっぱいの群舞からです。

 

 長谷川一馬若座長による、複数の面を使った舞踊もありました。写真を撮り忘れたけど、目がたくさんあるお面は怖かったw

 

 最後には楽しいショーのような群舞も♪

 

 そして、お芝居は『ヘチマの花』でした。こちらはいろいろな劇団でやっている演目ですよね。もとは曾我廼家五郎による脚本の松竹新喜劇だそうですが、観たいと思いながらなかなか機会に恵まれず、今回、ようやく観ることができました。この日は昼の部と夜の部で役替えをしたそうです。

 それでは、舞踊ショーの写真(顔見せショー含む)とともに、あらすじの紹介をしていきますね。

村人役の長谷川乱之助副座長

 村はお祭りの準備の最中です。村人が母のお勝を呼びに来て、家には洗濯をする娘のおちょこだけが残りました。おちょこは顔が不細工すぎると、村の笑われものになっている娘です。

お勝役の愛京花総座長

 そこに庄屋と、庄屋の息子の進次郞がやって来ました。進次郞は江戸で絵師の勉強をしていましたが、庄屋が病気だと嘘をついて呼び戻していたのです。

進次郞役の長谷川愁さん

 庄屋は、村の名物女のおちょこがいるから、その家の戸を開けるなと言いますが、そう言われると開けてみたくなるものです。進次郞はおちょこの顔を見て面白がり、江戸の友人たちにも見せて笑わせたいと、おちょこの絵を描き始めました。

庄屋役の長谷川武弥座長

 そこにお勝が帰ってきました。庄屋は気性の激しいお勝のことを恐れていたので、おちょこの顔が面白いから描いていたのではない、進次郞がおちょこに一目惚れしたから描いていたのだと、とっさに誤魔化しました。そして、お勝が手に持った鎌を振りまわしそうなことを怖がって、おちょこを嫁にもらいたいとまで言ってしまいました。

おちょこ役の京未来若座長

 家に帰った庄屋進次郞に、労咳(胸の病)のふりをすれば、おちょこのほうから縁談を断ってくるだろうと言いました。それでだめなら、実は大泥棒だと芝居を打てばいい、それでもだめなら、ちょうど庭に来ていた植木屋の源太郎にヤクザのふりをさせて、金を返せと凄んでもらおうと言いました。

源太郎役の長谷川一馬若座長

 そこへおちょこと母のお勝がやって来ました。お勝には近所の小間物屋へ丸髷の型を買いに行かせ、残ったおちょこに、労咳だ、大泥棒だと嘘をつきますが、おちょこはますます結婚したがるばかりです。

京詩音さんと長谷川武弥座長による口上

 そこにヤクザの金貸しに扮した源太郎がやって来て、「貸した五両を返さないなら、腹に鰹節を2、3本ぶち込んで、猫をけしかけるぞ」と進次郞を脅してみせますが、なんとおちょこがその五両を自分が返すと言いだして……。

 ということで、おちょこがしっかり者だとわかり、お勝が戻ってきて、どれほど心がきれいで面倒見のいい娘かということもわかります。このエピソードがまた説得力がありましたねぇ。そして、長谷川愁さんが演じる頼りない若旦那と、未来若座長が演じるしっかり者のおちょこがいかにもお似合いの二人で、二人ともなんだか可愛らしくもあって、納得のハッピーエンドでした!

 

 そして、舞踊ショーです!!

京詩音さん、長谷川愁さん、長谷川乱之助副座長、長谷川舞さん、長谷川一馬若座長

 こちらも華やかな群舞からのスタートでした♪

長谷川一馬若座長

 全員の着物の裾に「未来」の文字がありましたが、出ていたのは京未来若座長ではなく、長谷川一馬若座長でした。

 

愛京花総座長

 大人のファーですよね。めっちゃ素敵でした!

 

京詩音さん

 鞠のようなものを持っての舞踊です。これは可愛かった~♪ 詩音さんは19歳だそうです。お芝居では村人役でした。

 

長谷川一馬若座長

 一馬若座長の女形です、こちらもめっちゃ可愛かった♪

 

長谷川乱之助副座長

 乱之助副座長の女形はおとなっぽく、しっとりと。

 

京未来若座長、長谷川乱之助副座長

 乱之助副座長は未来若座長との相舞踊も素敵でした♪

 

長谷川一馬若座長、京詩音さん、長谷川舞さん、長谷川愁さん

 こんな群舞も。舞さんは夜の部では舞踊からでした。

長谷川一馬若座長、長谷川愁さん

 お二人でのこんなかっこいいポーズもありましたよ♪

 

京未来若座長

 かっこいい京未来若座長! なんですが、このあと……

 

愛京花総座長

 愛京花総座長が『喝采』をしっとり感動的に歌唱……のはずが、未来若座長に笑わされて苦しそうに出てきましたw

 

 ラストショーはKYO虎の『お・も・て・な・し』で、明るく元気よく激しく!

 こんな組み体操のようなすごいポーズも! 決まってますね!!

 

長谷川一馬若座長、長谷川武弥座長

 そしてこのお二人の最後のトークですが、整形してない、子どもの頃に顔を踏んづけたという一連の流れが初日の夜とまったく同じでした。ずっと同じ話をしているのか、たまたま同じ日に行ってしまったのかw 

 次に行ったとき、また同じだったら逆におもしろいかも! ということで以上ですっ。

62回めの観劇 三吉演芸場 長谷川劇団『里恋峠』 ラストショー『大漁〜願掛け節〜』

 三吉演芸場に長谷川劇団を観に行ってきました! 初日の夜の部です。前から気になっていたんですが、初めての長谷川劇団です!!

 まずはミニショーからでした。

 京未来若座長を中心とした群舞からのスタート! 華やかですねえ。

 

長谷川一馬若座長

 一馬若座長はなんとなくネットでこういうポーズの写真をよく見かけていたので、ついに実物を見たぞ、と思ってしまいましたw

 

藤乃かなさん、愛京花総座長

 このお二人はとっても仲がいいご様子で、あとで写真見たら歩く姿が完全にシンクロしてました ↓↓

 ぴったり同じ、すごいっw

 

 お芝居は『里恋峠』でした。これは元ネタがわからなかったんですが、戦前の映画かもしれませんね、とにかく、かなり古いお話のようです。

 それでは、舞踊ショーの写真とともに、あらすじを紹介していきますね。

音吉役の愛京花総座長

 松屋一家の子分たちと女中(長谷川舞さん)が、親分の新妻、お染のことを話しています。お染は片脚を引きずっているため、歩きまわられると埃が立つとか、よその人に「ちんかた一家」と馬鹿にされるとか、それはひどい悪口でした。

子分役の長谷川乱之助副座長

 それを聞いた音吉は腹を立て、親分の松屋半九郎に告げ口をしました。半九郎は子分たちに出て行けと言いますが、子分たちと女中は反省し、半九郎も小遣いをやって許しました。

子分役の長谷川愁さん、ほかに長谷川孝ノ助さん

 お染は、半九郎が里恋峠で一目惚れをして、脚が不自由だからと断るのを押して、嫁いでもらった恋女房でした。

 そのときに音吉は、お染の母に、命に替えてもお染を守るとかたく誓っていたのでした。

松屋半九郎役の長谷川一馬若座長

 浜松屋一家に、九郎兵衛とその娘のおたかが訪ねてきました。九郎兵衛は、亡くなった半九郎の父、時次郎の兄弟で、半九郎にとっては叔父貴でした。

 生前、時次郎と九郎兵衛は、半九郎とおたかを結婚させると約束していたようですが、半九郎はそれを知らず、お染と結婚してしまっていたのです。

お染役の京未来若座長

 半九郎と九郎兵衛が酒を飲みに奥へ行った隙に、おたかお染に意地悪をします。それを見かねた音吉は必死にお染をかばいます。

 音吉はお染を励ますために手を握りますが、それを見たおたかは、二人が間男をしていると半九郎に言いつけました。

九郎兵衛役の長谷川武弥座長

 半九郎は二人を信じたい気持ちもありましたが、叔父貴の前で引っ込みのつかなくなって、お染音吉を家から追い出します。

 しかし、お染は腹に半九郎の子どもを宿していたのです。今さらそれを半九郎に知らせることもできず、二人は近くに掘っ立て小屋を建て、半九郎が迎えに来てくれると信じて待つことにしました。

おたか役の京詩音さん

 一年後、お染の母(藤乃かなさん)が二人のもとに訪ねてきました。先に浜松屋で事情を聞いていた母はお染を責め立てますが、半九郎によく似た赤ん坊の顔を見て、二人が間男などしていなかったことに気づきます。

 お染の母が半九郎に真実を話し、赤ん坊の顔を見れば、きっと信じてくれるはずだと希望も見えてきました。

お芝居の衣装で口上の長谷川一馬若座長、長谷川武弥座長、京未来若座長

 ところが、九郎兵衛が子分たちを連れ、二人のもとへやって来ました。赤ん坊はおたかによって連れ去られ、あとからやって来た半九郎は誤解したまま、音吉を背中から斬ってしまいます。

 そこにお染の母が駆けつけて……。

 

 ということで、最後の最後までお染につくし、親分を信じ続ける音吉の一途さに心打たれるお話でした。途中に笑えるところもたくさんあって、初日にふさわしいお芝居でしたね。人数も揃っているので、しっかり観せてくれるお芝居になっていました。

 

 そして、舞踊ショーです!

 まずは2人ずつ3組の群舞でしたが、これは物語の中の衝撃的なシーンを取り上げたような舞踊で、なかなか刺激的でした。

 このままじゃ見づらいので、3組を分けてご紹介。

京詩音さん、長谷川愁さん

 詩音さんはお芝居のとき、目の演技が素晴らしかったです! 愁さんは17歳だそうです。今月で18歳かな。

長谷川舞さん、長谷川乱之助副座長

 このお二人は長谷川一馬若座長のご両親ですね。

京未来若座長、長谷川一馬若座長

 お二人は同い年で、誕生日が一か月ぐらいしか違わないそうです。京未来若座長は、愛京花総座長と長谷川武弥座長の娘さんですね。

 3組とも素敵でした!

 

藤乃かなさん、愛京花総座長

 仲の良いお二人は歌も披露してくれました。歌のあとには楽しいトークも♪

 

長谷川舞さん、長谷川乱之助副座長、京詩音さん

 乱之助副座長を中心とした舞踊も素敵でした。ほんと、初日だけあって見所が多かったです。

 

長谷川一馬若座長

 そしてそして、なんといっても長谷川一馬若座長のこの女形!! 素敵すぎました。素敵すぎたので、写真も、もうちょっと。

 座ってもきれい♪

 立ってもきれい。豪華ですねえ。実は舞踊と写真の順番が変わってますが。

 

京未来若座長

 フードで登場の女性が二人いたので、フード対決w まずは京未来若座長です、かっこいいですね♪

藤乃かなさん

 もうお一人は、藤乃かなさん! 貫禄ですねぇw

 

愛京花総座長、藤乃かなさん

 そして、その藤乃かなさんの舞踊のあとで、カーテンの隙間から愛京花総座長が出てきて入れ替わるところがかっこよかったです!

 

長谷川愁さん、長谷川一馬若座長、京詩音さん、京未来若座長

 4人がバッチリ決まってますね。このあと愛京花総座長も加わりました。

 

長谷川武弥座長

 金色つながりで、金髪の長谷川武弥座長♪

 

 そして、ラストショー!!

 米米CLUBの『大漁〜願掛け節〜』でした!

 元気いっぱい、華やかに♪

 ということで、楽しく拝見しました。顔とお名前が一致してきたので、また行くのが楽しみです♪

 

 ちなみに、前売り券2種類はこんな感じでした。

 あれ、長谷川武弥座長は? 座長と名のつく方の写真がないのは初めてかもw

61回めの観劇 三吉演芸場 劇団花車 千穐楽『弥太郎時雨』 ラストショー『一本釣り』

 三吉演芸場に劇団花車を観に行ってきました。もっと早く観に行こうと思っていたのに、なかなか行けなくて千穐楽に滑り込みです。

 

 お芝居は『弥太郎時雨』でした。こちらは似た外題で『弥太郎しぐれ傘』とか『弥太郎時雨笠』などといったお芝居があるのですけど、それとは別かもしれません。というのはもともと『弥太郎笠』という古い小説が3度も映画化された作品があるんですけど、それを大衆演劇にしたものと、この『弥太郎時雨』はぜんぜん違う話だからです。こっちはヒントだけもらったオリジナルってことかしら。

 それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきます。

 

川向こうの親分役のGOD姫京之助さん

 川向こうの親分茶店で酒を注文しますが、茶店の娘は出し渋ります。子分たちが何度も金を払わずに飲み食いしていたからです。

茶店の娘役の姫天花さん

 そこに安太郎が通りかかりました。安太郎はもともと川向こうの親分と対立する組の子分でしたが、何者かに親分を殺され、今は舟宿の主人をしていました。

安太郎役の姫錦之助座長

 川向こうの親分は安太郎に、おまえの舟宿は俺が仕切ることにした、おまえは今日の暮れ六つまでに出て行け、と言いました。

 安太郎は、亡くなった親分を殺したのは川向こうの親分に違いないと思っていますが、旅に出ている弟分の弥太郎が帰ってくるまでは手出しができないと悔しがります。

弥太郎役の姫勘九郎座長

 ちょうどその頃、弥太郎は旅から戻ってきました。しかし、一人ではありませんでした。三島の宿からずっとついてきている姐さんがいたのです。姐さんは弥太郎に、結婚してくれと迫りますが、弥太郎は嫌だと断り続けていました。

弥太郎に惚れた姐さん役の二代目姫京之助座長

 弥太郎に巻かれてしまった姐さんは、なにも知らずに偶然、安太郎の舟宿に泊まることにしました。安太郎が弥太郎を知っていると聞いて安心しますが、そこに川向こうの親分が子分たちを連れて訪ねてきました。

 出て行くという約束を守らなかったからと、川向こうの親分安太郎を斬りました。姐さんはそれを目撃しますが、うまく誤魔化されて逃げられてしまいました。

お芝居の衣装で口上の姫錦之助座長、二代目姫京之助座長

 そのあと、ようやくやって来た弥太郎は仇討ちを誓って川向こうの親分のもとへ行きますが、自分が安太郎を殺した証拠がないと言われてしまい……。

 

 ということで、わりと大衆演劇でありがちな話の寄せ集めという感じだったんですが、最後のオチがけっこう強烈で笑ってしまいました。川向こうの親分役のGODが誤魔化すときの「ミニーちゃんだよ」も見所かもw 軽く観られるお話でしたね。

 

 そして、舞踊ショーです!

 さすがに特別感満載って感じで、最初はこの群舞から。

 

姫乃レオさん

 レオさんのバトン舞踊もまた見られました♪

 

錦之助座長

 もちろん三人の座長の女形も。錦之助座長はしっとりと♪

 

勘九郎座長

 勘九郎座長は相変わらず、色の合わせ方が抜群にきれいでした。ただ、いつもの個性的すぎるメイクはどうなんだろうという気もしますがw

 

姫乃ほたるさん、姫錦之助座長、姫乃レオさん

 夏らしいですね! でも、GODと座長三人の群舞とか、うまく写真が撮れなかったものもあって、けっこう抜けてしまってます(涙)

 

二代目姫京之助座長、姫勘九郎座長

 兄弟の相舞踊はかっこいいですよね!

 

姫乃ほたるさん

 ほたるさんはしっとりと。ほたるさんとレオさんはお芝居では川向こうの親分のところの子分役でした。

 

錦之助座長、姫天花さん

 父と娘の相舞踊も素敵ですね。なんだか可愛くて仕方ないご様子w

 

 そして、ラストショーは『一本釣り』で華やかに!

 アンコールもありました!!

 んで、写真減っちゃったから、二代目姫京之助座長の写真を追加でw

二代目姫京之助座長

 口上のときは、錦之助座長と二代目座長が、また関東に来たいというお話をして、夢一杯にいろいろ語ってくれたんですが、最後の挨拶のときに勘九郎座長が、子どもの頃からお金が好きだったとか、関東に3人ずつのローテーションでご祝儀を持ってくる客を作りたいとか、けっこう長々と話していて、冗談とは言え、ちょっと引いてしまいましたw

 ということで、応援したい気持ちが上がったり下がったりしましたが、また関東で観る機会があるといいですねってことで!

60回めの観劇 三吉演芸場 劇団花車『酒供養』 ラストショー『人形ぶり「夢芝居」』

 三吉演芸場に劇団花車を観に行ってきました!

 この日はミニショーからのスタートでした。ミニショーは顔見せに一人ずつ踊っていったりってパターンが多いと思うのですが、こちらは『春団治』という一つの作品に纏まっていました。

錦之助座長                姫乃ほたるさん

 二人のお浜さんです。写真小さいのでもうちょっとちゃんと見たいって方は、パソコンでは画像クリック、スマホタブレットは拡大してご覧ください。

 

二代目姫京之助座長    GOD姫京之助さん       姫勘九郎座長  

 そしてこちらは三人の春団治! 場面ごとに演じ分けられていました。

 

 最後は2人のお浜さんと3人の春団治が勢揃いです!

 

 お芝居は『酒供養』でした。こちらは松竹新喜劇が元じゃないかと思うんですが、ほかの劇団では『六連発』『六連発の虎』『虎の改心』などの題名でやっている、大衆演劇ではけっこうお馴染みの喜劇です。私は初めて観ますがw

 それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきます。

棟梁役の姫錦之助座長

 大工の棟梁の弟は少し足らないところがありました。今日も夜店で買ったピストルのおもちゃを自慢げに見せていましたが、あまりにも本物らしいそのピストルを見た棟梁は、自分が預かることにして弟から取り上げました。

棟梁の弟役の二代目姫京之助座長

 そこに茂兵衛おさんが訪ねてきました。今日はおさんの夫、大工の虎が誕生日なのでしばらくやめていた酒を飲ませたら、大変なことになったと泣きついてきたのです。

茂兵衛役のGOD姫京之助さん

 は酒を二升も飲んで、実の親子の茂兵衛おさんが名前からして男女の関係だろうなどと訳のわからないことを言いだして、おさんに往復ビンタ、茂兵衛に蹴りを入れ、あげくに出刃包丁を持ち出して、二人を殺すと暴れたのです。

おさん役の姫乃ほたるさん

 棟梁は二人を押入れに隠れさせました。そのあと、出刃包丁を持ったがやって来ました。棟梁は、二人を殺すのなら俺が手伝ってやる、その出刃包丁の代わりに、このお上から護身用にと渡された六連発のピストルをおまえにやろうと言いました。

 そして、おさんと茂兵衛はおはな茶店にいるはずだと言いました。

虎役の姫勘九郎座長

 が出て行くと、棟梁おさん茂兵衛を連れて、先回りして茶店へ行きました。そして、おはなも含めてみんなに、虎に撃たれたら死んだふりをするようにと指示を出しました。

 さて、虎にきついお灸を据えるための棟梁の作戦は、果たしてうまく行くのでしょうか。

おはな役の姫天花さん

 ということで、テンポ良く話が進んでいったのですが、変顔メイクでボケるのが虎と棟梁の弟の二人もいるというのが珍しく、そこがちょっと新鮮でした。死んだふりをする前に、一人ずつがなぜかかっこよく踊るというのも見せ場になっていて、おもしろかったです!

錦之助座長と二代目姫京之助座長の衣装での口上

 あと、棟梁の弟役の二代目座長が自分たち兄弟のことをおもしろおかしく話していたんですが、GODの息子さんは4兄弟で、長男が錦之助座長、三男が勘九郎座長、四男が二代目座長で、次男は劇団あやめの姫猿之助座長なのですね。話の内容は書きませんが、爆笑でしたw

 

錦之助座長、二代目姫京之助座長

 そして、舞踊ショーです! そういえば、この最初の舞踊、最初はみんなで賑やかに踊っているのですが……。

錦之助座長

 一人ずついなくなっていって、最後は一人で踊っていました。前回もこのパターンがあったんですよね。他の劇団ではこういうやり方をしているのを見たことなかったから、いなくなってもまた戻ってきてくれるんだと思って写真撮らずに待っていたら、みんなが戻ってこなくて焦ったのでしたw

 

二代目姫京之助座長

 それはともかくw、大好きな女形です。まずは二代目姫京之助座長が客席に登場!

 

勘九郎座長

 勘九郎座長のお着物は色合わせがきれいですねぇ。

 

錦之助座長

 錦之助座長は鮮やかなお着物で、来ない旦那を待つ遊女を切なく♪

 

姫乃ほたるさん、GOD姫京之助さん

 そして、ほたるさんとGODの渋い相舞踊。こりゃ訳ありですねw

 

姫乃レオさん

 レオさんの衣装もすごく素敵でした。色っぽいですねえ。

 

二代目姫京之助座長、姫錦之助座長、姫勘九郎座長

 座長三人での舞踊もありました♪ それぞれ個性がしっかりありますねぇ。

 

GOD姫京之助さん

  そして、ラストショーは『人形ぶり「夢芝居」』でした。GODは人形遣いの役です。

姫乃ほたるさん

 人形を一体ずつ動かしていきます。まずはほたるさん、これはまた華やかできれいですねえ♪

二代目姫京之助座長

 こちらは中国が舞台のお話に出てきそうな髪飾りと衣装ですね。顔が派手で背が高いから衣装に負けてませんw

勘九郎座長

 こちらはちょっと渋めで、鯉の滝登りのお着物でした。

錦之助座長

 最後はこちら、錦之助座長はさすがの貫禄ですね。

 最後はみんなそろって華やかでした~♪

 今日は日曜日だったからか、とっても見応えがありました! 姫海老之助さんはいなかったけど、格闘技のほうへ行ったのかな。大変だけど頑張ってほしいですよね。