59回めの観劇 三吉演芸場 劇団花車『二人長兵衛』 ラストショー『赤と黒のブルース』
三吉演芸場に、劇団花車を観に行ってきました。初日の夜の部です!
正直なところ劇団花車さんってイメージ的に男っぽい感じで、ちょっと近寄りがたい感じかな~と勝手に思っていたのですが、実際はぜんぜん違いました!
二代目姫京之助座長はいつもニコニコ楽しい方だったし、姫錦之助座長は横浜橋商店街を盛り上げるような企画もやりたいなんて嬉しいことをおっしゃってくれるし、姫勘九郎座長は真顔でおもしろいことを言う方だったしw、GOD姫京之助さん(頭にGODとついてるのに「さん」付けで呼ぶのは逆に失礼なのかしら?)は偉そうに前に出てくるような方じゃなくて、うしろで息子たちをやさしく見守ってる感じだったし。
普通のおばちゃんなので、座長が劇団員に「おい、おまえ、おもしろいことやれよ」とか無茶振りするような男っぽい劇団の舞台を見るとお尻がモゾモゾしちゃうんですけどw、そんなことはなくて居心地も良かったし、なにより楽しかったです!
お芝居は『二人長兵衛』(ににんちょうべえ)でした。こちらは戦前の古い映画『二人長兵衛』が元ネタですね。映画の主役は尾上紋十郎という方なんですが、この方は映画俳優になる前、たくさんあった伊勢佐木町の劇場の中でも一番大きな横浜喜楽座というところで劇場付の役者さんをしていた方で、当時は「横浜の団十郎」と呼ばれていたそうです。で、話のモデルになった幡随院長兵衛という方は実在した人物のようですが、この話はたぶん創作でしょう。
それでは、舞踊ショーの写真とともにお芝居のあらすじを紹介していきます。
法華の長兵衛親分は、廓で花扇を身請けしたいと申し出ました。ところが店主は、花扇には別に決まった人がいると断ります。
そこに現れたのは、花屋長兵衛という親分でした。花扇の身請け金は五十両、ところが花屋長兵衛は二十五両しか持っていません。それでも店主がこころよく引き受けたのは、シケで魚が獲れず困っているときに、花屋長兵衛がたくさんの魚を届けて助けてくれた恩があるからでした。
納得のいかない法華の長兵衛は花屋長兵衛に斬りかかろうとしますが、廓で刃物を抜けば、おかみから厳しい咎めを受けることになります。
そのことを店主に言われていったん喧嘩は預かりとなり、法華の長兵衛と花屋長兵衛はドスを交換して、後日の決闘を約束しました。
ところが腕に自信のない法華の長兵衛は、花屋長兵衛のドスを刃引きして、斬れないようにしてしまいます。そうとは知らず、交換したドスを返してもらって決闘に挑んだ花屋長兵衛は、法華の長兵衛に斬られてしまいました。
そして、危うくとどめを刺されるところでしたが、闘犬権兵衛親分が通りかかって助けました。
後日、闘犬権兵衛が花屋長兵衛の家を訪ねてきました。闘犬権兵衛は、10軒先にある今より大きな家に引っ越したほうがいいと言い、名前も幡随院長兵衛に変えてはどうかと言います。
そして、花屋長兵衛がこの二つを素直に受け入れると、闘犬権兵衛は花屋長兵衛の子分になると言いました。
法華の長兵衛の子分、たむしが訪ねてきました。幡随院長兵衛の子分、まむしは闘犬権兵衛に、親分に誰か訪ねてきたら、まず自分に知らせろと命じられていたのですが、たむしが持ってきた果たし状を幡随院長兵衛に見られてしまいます。
果たし状を読んだ幡随院長兵衛は一人で行ってしまい、それを知った闘犬権兵衛はあとを追います。
法華の長兵衛と子分たちは、まだ傷の治りきっていない幡随院長兵衛を殺すのは今しかないと手ぐすねを引いて待ち構えていますが、そこには幡随院長兵衛だけでなく、意外な人物がやって来ました……。
ということで、まあ、わりと単純なお話なんですが、最後に白装束で現れた人を見て、そういうことだったのかとわかる面白さがありました。モデルの幡随院長兵衛がもともと武家だったことから来てるんでしょうね。
最初はきりっと強そうな感じで出てきた二代目姫京之助座長が子分たちだけになると、急にへたれキャラになったり、18歳の姫天花さん演じるまむしがやけに強かったりと、笑いどころもあって楽しめました♪
そして、舞踊ショーです!
群舞からスタート! 華やかですねえ。
そして、お楽しみな三人の座長の女形ですが、まずは二代目姫京之助座長です。お着物にはどこかのタワーが描かれていました。東京タワーかと思ったけど、まわりの建物が低かった。
姫乃レオさんはバトンのダンスを! 新体操をやっていらしたのかしら、体が柔らかくて、いろいろな技を決めて見応えがありました。
二代目姫京之助座長は常に表情が明るいですね。蛍さんはお肌ツヤツヤ♪
GODとの親子相舞踊はこれから、いろいろなパターンが観られそうですよね。
わぁ、お着物がシャネルとシュプリームのコラボだ! そんな馬鹿なw
衣装と言えば、この姫海老之助さんの衣装、右袖がバルーンになってて、左袖がプリーツでひらっと広がって素敵でした。この方は格闘家になると評判でしたが、お芝居にも舞踊にも出てましたねぇ。両立できるんだったら、こっちも続けてほしいですよね。錦之助座長の息子さんだそうです。
最近の劇団にしては人数が揃っているから、舞踊ショーも次から次へと見応えがありました。一人の人が渋い曲で踊ったあと、ガラッと変わって明るい曲で元気に踊るってパターンも多かったですねぇ。
二代目姫京之助座長による歌唱もありました。歌詞見ないで歌ってる人を見るのは初めてかもw
そして、ラストショーは『赤と黒のブルース』でした!
これはちょっとビックリしましたね。鶴田浩二ですよ、私が子どもの頃に懐メロで聴いて、昔の人はずいぶんと渋い曲を聴いてたんだなぁと思った曲に乗せて、みんな明るく踊るなんて斬新な感じがしました。
舞踊ショーで使われた曲は他もあんまりよその劇団で使ってないなという曲が多くて、古さが一周まわって新しいみたいなものが多かったですね。不思議な感覚もあって楽しめました。
座長が3人、GODが1人いるから、前売り券もこんな賑やかになってます。主役を張れる人が4人もいるんだから、いろいろ観させてもらえそうですよね!
58回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ『白虎』 ラストショー『狐の嫁入り』
三吉演芸場に浅井グループを観に行ってきました! 今月はゲストなしでの公演は今日が最後だそうです。
お芝居は『白虎』でした。これは『白狐』というお芝居をもとにした、というか、ほとんど同じお話だそうです。そういえば、白虎も白狐も読みは「びゃっこ」ですね、今、気づいたw 『白狐』の元ネタはわかりませんでした。
それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじを紹介していきます。※ わからない漢字は適当に当てはめています。
同心の海老名新之丞が夜道で、何者かによって斬り殺されてしまいました。斬ったのは虎柄の頬被りをして、虎柄の着物を着た男です。海老名は斬られるときに男の頬被りを剥ぎ取っていました。男の顔には大きく珍しい痣がありました。
北町奉行所の同心、田中と小島は、海老名が握りしめていた虎柄の布で、犯人は最近、ちまたを賑わせている白虎ではないかと考えました。白虎は夜な夜な人を襲って斬り殺していますが、町人は襲わず、殺すのは武士と限られていました。
布の端には直参旗本三千石、織田家の家紋が入っていました。そして、織田家の次男、道虎は夜な夜な出掛けているようだと知り、道虎こそが白虎だと目星をつけます。
田中と小島は織田家を訪ねますが、対応した道虎の父のあまりの威厳とその迫力に気圧されて、すごすごと帰ってしまいます。
父は、道虎が顔の痣を気にして屋敷に籠もっている、それで痣を見られなくてすむ夜にだけ出掛けろと自分が勧めていると話しましたが、それは嘘でした。同心たちが帰ったあと、娘の早苗(加茂川竜子さん)に道虎のことを訊ねますが、道虎はまだ帰ってきていませんでした。
ようやく帰ってきた道虎が洗ってくれと早苗に渡した着物には、べったりと血がついていました。父が問いただすと、道虎はあっさりと自分が白虎であることを認めます。
そして、今の世には侍が多すぎる、そのために世の中が腐りきっているから、世直しのために侍を殺しているのだと話します。
父は道虎の首を斬ろうとし、道虎も死を覚悟しますが、大事に育てた我が子を殺すことができませんでした。
そこで長男の幸志郎に命じますが、幸志郎もまた弟を殺すことができません。首を斬らずに縁を切るといい、道虎を逃がそうとすると、父は小判の入った財布を投げてよこしました。
道虎が屋敷を出たあと、父は責任を取って切腹、織田家もお取り潰しになってしまいました。
屋敷を出た道虎は、人気芸者の華千代のところに転がり込んでいました。華千代は岡っ引きの兄、政吉の妻が病で高い薬が必要なとき、身を売って芸者となりましたが、その借金を自力で払い終えて、芸者を辞めることになっていました。そして、辞めたあとは道虎と所帯を持ちたいと考えていました。
華千代に感謝している兄の政吉は、白虎を捕まえて懸賞金の百両で華千代に盛大な祝言を挙げさせたいと考えていました。
道虎は、父からもらったお金も尽きて、白虎である自分が華千代と結婚できるはずもないので、政吉に捕まって、それで自分の人生を終わりにしようと決めました。
しかし、息子の吉松を連れて華千代に会いに来た政吉の顔を見損ねてしまいます。
強すぎる白虎を捕まえるため、北町奉行は拳銃まで用意していました。集まった同心たちのもとに、岡っ引きの政吉も加えてほしいと願い出ました。
後ろについていろと命じられた政吉ですが、大捕物が始まると、白虎は撃たれても立ち上がり、同心たちを次々と斬り殺していきました。
最後に残った政吉は白虎に飛びかかりますが……。
ということで、現代社会の写し絵のようなお話でしたね。引きこもっているうちに歪んだ正義感を膨らませて犯罪に走る、無関係な人たちを殺してしまう、というのは、昨今のニュースで見かける事件そのもののような……。
道虎は父に責められたとき、自分が悪いと思っていないから隠そうともしないんですよね。侍は殺すべきだという正義感と、家族や恋人を大切に思う気持ちが道虎の中では矛盾していないんですよね。そこが哀れでもあり、薄ら寒さを感じるような。
殺した侍にも家族がいるという兄の説教がラストシーンに繋がって、ようやく道虎の中で結びついたような、そんな印象的な最後でした。そう来たか、という意外性もあって。
もともとはだれが書いたのか、いい脚本でしたね~。それに、二階の窓から見下ろすようになっているセットは初めて見ましたが、すごく効果的でした。そして、白虎の大立ちまわりは見応えがありました! あと、白虎と呼ばれているのに、最初は白い虎柄じゃなくて普通の色の虎柄で、あれ、と思いましたが、あとで白虎になって鮮やかな変化が印象的でよかったです!!
そして、舞踊ショーですが、最初の大空海花形を中心とした群舞は考えすぎてうまく撮れていませんでした、がっくり。
でもまあ、やっちまったものはしょうがない。気を取り直して、海斗座長の女形です。きれいですねえ。
春道総座長の女形です。お着物も素敵だし、アイメイクがカラフルで華やか♪
でも、かっこいい兄弟の双舞踊はありました! 途中で笑いもあり!!
海斗座長と女性陣の群舞はけっこう凝った踊りで、すごく素敵でした。
こんなポーズにもなったりして。
このお三人の組み合わせは初めて見ました。良いですよね。
ひかりさんと陽子さん、可愛かったです♪
そして、ラストショーは『狐の嫁入り』でした!
みんなに祝福されて、陽子キツネと春道キツネはぶじに祝言を終えるはずが……
悪い海斗キツネが現れて、陽子キツネが連れ去られそうになります。
そこに大空海キツネが現れて……
大空海キツネは海斗キツネと戦いはじめます。
九尾の狐となった春道キツネも加わって、海斗キツネと戦いますが……
海斗キツネはさらに恐ろしい形相に!
大空海キツネは殺され、海斗キツネはさらに目を光らせますが……
ようやく春道キツネが勝って、九尾となった陽子キツネとあらためて祝言を。
ということで、海斗座長はまたしても大立ち回りで、しかも今度はあんな暑そうな衣装でした。最後にスッピンの顔を見せてくれましたが、さすがに汗だくでしたねぇ。
この日は浅井雷三座長の月命日だったそうですが、海斗座長は17歳で座長になってすぐにお父様を亡くされて、そのあと一緒に頑張っていた浅井雷三座長が22歳の若さで亡くなって、大変な思いをしてこられたと聞いています。そして今、本当にどの日も手を抜かずに頑張って、いい舞台を観せてくれていますよね。今日もほんとうに素晴らしかったです。
あと、書くのを忘れてましたが、こちらは浅井グループオリジナルの辛い調味料です。800円でした。そんなに辛すぎないし、大粒でそのままでも食べられるので、次の公演先の篠原演芸場では、ビールのおつまみとしてもいいんじゃないでしょうかw
57回めの観劇 立川けやき座 新生真芸座・劇団殿下 ゲスト 戸田ゆうた座長『遊侠津軽』 ラストショー『よいとまかせ』
前から観たかった劇団殿下の六三四殿下座長と六三四祐作座長、それに劇団戸田の戸田ゆうた座長をまとめて観られるということで、立川けやき座に行ってきました! もちろん、新生真芸座も初めて観るのでワクワクでした♪
お芝居は『遊侠津軽』でした。よその劇団では『遊侠三代』『川北長次』といった題名でやっていたりするみたいです。『遊侠三代』という題名の映画もありますが、これはぜんぜん違う話のようですね。それならこちらのネタ元は? なぜ三代? そのへんは調べてもわかりませんでした。
それでは、舞踊ショーの写真とともに、あらすじを紹介していきます。
茶店で、川向一家の親分が子分に、川北長次の首を早く持って来いと怒鳴りつけています。近くに組を構える川北一家の存在が疎ましく、川北一家の親分、長次を亡き者にしたくて仕方ないようです。
茶店の娘が飲んでいる酒の代金を払ってくれと言うと、そんなものが払えるかと子分が怒鳴りつけます。
そこにボロボロの道中合羽を着た男が現れます。強い津軽なまりの男で、親分は「こじきやくざ」と馬鹿にしますが、腕のいい人斬りと知って、頼みたいことがあると言いました。
三人が去ったあと、今度は川北長次とその子分、政吉と長吉が茶店にやって来ます。長次は腹が減ったと言い、今はおにぎりしか出せないと言われても喜んで、一両も払ってあげました。
政吉と長吉は人捜しに行きます。川北長次には生き別れた父がいて、その父は津軽弁を話して、年の頃は五十二、三歳のはずなのです。子分たちも手伝って、ずっと捜しているのでした。
長次が一人でおにぎりを食べていると、老婆のおこも(こじき)が後ろからそっと近づいて、長次の財布を盗みました。
そこにちょうど政吉と長吉が戻ってきて、おこもを捕まえます。長次がやさしく理由を聞くと、おこもは非人小屋が流されて年寄りたちが死に、子どもたちまで死にそうになっているので、助けたくて、つい手を出してしまったと話しました。
その上品な話し方が気になってさらに聞くと、もともとは大きな商家の一人娘で、婿をもらって息子も産み、幸せに暮らしていたが、火事で家族も家も全て失ったと話します。
長次はおこもに財布を渡し、おにぎりを食べさせ、さらに自分の母親にして家に住まわせることにしました。
その家に、人斬りが訪ねてきました。長吉は腕をへし折られそうになっても、親分は留守だと言い張りました。人斬りは、長吉の顔を立てていったんは帰るが、烏山で待っているから来いと親分に伝えろと言います。
長次の羽織を着て、身代わりになる覚悟で長吉は一人、烏山に向かいます。政吉はそんな長吉に、長次からもらった大事な刀を渡しました。
しかし、長吉が行ってしまうと、我慢できずに長次に話してしまいます。
長吉のあとを追う長次と政吉ですが、烏山では長次のふりをした長吉が、待ち構えていた人斬りに近づいていました……。
ということで、襤褸(ぼろ)を着て津軽弁で話す人斬りのかっこよさや、川北長次のやさしさに心惹かれるお芝居でした。それになにより、政吉役の哀川旺芸さんがめちゃくちゃよかったですねえ。短気な子分役をコミカルに演じて笑わせてくれました。この方はお芝居も舞踊もうまいし、ツッコミやすいし、頭の回転も速そうで、どこの劇団でも一人はほしい逸材って感じがしました。プロフィールに2006年10月生まれとあったから、まだ16歳なのかな。昇座長の息子さんみたいで、これからが楽しみですねぇ。
そして、舞踊ショーなんですが……
とにかくライティングが凄かったんですよ!! 最初から最後まで背景の幕は黒一色で、曲の中で何度もライトの色も種類も変わっていって、常に動いている感じで、すごく躍動感があって立体的な舞台になっていました。ここまでライティングがすごい舞台は初めて観たので、ちょっと感動ものでしたね。
そして、私の大好きな女形ですが、まずは六三四殿下座長! すらっと背の高い男前ですが、舞踊のときのアイメイクと表情を少し変えたほうがいいんじゃないかという気もしました。
弟の六三四祐作座長は色っぽい女形でした。
戸田ゆうた座長の女形はめっちゃ可愛かったです♪
哀川昇座長の女形は哀愁がありました。
そして、女優さんですが、劇団殿下のさくらさん、お人形さんみたいに綺麗な方でした。
梢さんはかっこよく♪
そして、哀川昇座長はめっちゃ渋く! こちらは2曲連続で踊っていました。
戸田ゆうた座長はすらっと背が高くて、色気があって、本当にかっこよかったです! まだ23歳だそうで、これからますます楽しみですねぇ。
座長二人で父と息子のような相舞踊でした。
こちらは劇団殿下のイケメン兄弟座長です! でも、話すとホワワンとした方たちでしたw
ラストショーは『よいとまかせ』でした。
新生真芸座の座長さんたちとお客さんたちがすごく仲が良くて、みんなで盛り上げてる感じがビンビン伝わってきました。まあ、その分、新参者は居心地が悪くなっちゃうけどw
ということで、久しぶりに行った立川けやき座はやっぱり遠かったですぅ。
56回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『男の立て引き』 ラストショー『お江戸はカーニバル!』
三吉演芸場にて浅井グループの公演です。この日は《英次郎祭り》でした。
引き続き劇団双竜の双竜英次郎座長、双竜巧磨さん、双竜太星さんがいて、合同公演みたいになっているので、劇団双竜の座長のお祭りもあるのですねぇ。
お芝居は『男の立て引き』(男のたてひき)でした。これは武士のお話としてやる劇団もあるみたいですが、こちらはヤクザの組どうしのお話になっていました。
それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきます(名前の漢字がわからなかったものは適当に当てはめています)。
正宗喜三郎親分が何者かによって殺され、正宗一家は窮地に立たされていました。子分たちの多くが去ってしまい、お金もなくなって、二代目となった兄貴分と、その弟分の金次の二人がどうにか一家を守っています。
そこに楢屋一家の代貸、熊五郎が訪ねてきます。二代目と金次は親分を殺ったのが熊五郎だと知っていますが、自分の四十九日が終わるまで仇討ちをしてはならないという親分の言いつけを守っているので、手は出せません。
熊五郎は二代目と金次が逆らわないのをいいことに、三日前に受け取ったはずの回状を受け取っていないと言いがかりをつけ、二代目の額を割って、あげく二人に手を突いて詫びを入れさせました。
さらに熊五郎は、楢屋の親分が今宵暮れ六つに蛸八亭で、親分衆を集めて花会博打を開く、そこで二代目の披露をしてやると言っているから、紋服一式を揃え、酒の酌などをさせる一夜妻を連れて来るようにと言いました。
紋服はなんとかなるにしても、一夜妻などいないし、雇うお金もありません。しかし、二代目に恥を掻かせたくない金次は、今、全盛と謳われる三浦屋の仇吉を連れてくると約束しました。
なんの当てもなく三浦屋へ行くと、舞妓のお志乃が出てきて、仇吉に会わせるわけにはいかないと金次を追い払おうとします。
そこに板場の喜助という男が出てきて、同じように仇吉には会わせられないと言いますが、正宗喜三郎の名前を聞いて、自分の命の恩人だと驚きます。
一方、蛸八亭では楢屋岩八が二代目に向かって、仇吉が来なければ嘘をついた詫びに腹を切れ、その代わり、もし仇吉が来たら、自分が腹を切って踊ってやると凄んでいました。
果たして仇吉は来るのでしょうか……。
ということで、今まで観てきたお芝居のいろんな要素が混じった大衆演劇らしいお芝居だったんですが、最後に、海斗座長が演じる濡髪長五郎(ぬれがみ ちょうごろう)という親分が現れるんです。
この濡髪長五郎は武士バージョンでもやっぱり唐突に現れるみたいなんですが、濡れたような髪に派手な着物の、かなり目立つ感じの男前です。
検索すると、浄瑠璃『双蝶々曲輪日記』の登場人物で、元力士で額を割られないように濡れ紙を当てて喧嘩をしたとありました。髪が濡れてたわけじゃないみたいです。で、武士でも親分でもなく、この話とはぜんぜん関係ない人物なんですよね。
この人がなんで唐突に現れるのか。このお芝居が書かれた当時にはなにか理由があったと思うんですけど、今、観るとまったくの謎です。でも、それがずっと残っているのも大衆演劇らしさですよね。たまにこういう飛び抜けて目立つ登場人物が現れるのも大衆演劇らしさというか。いろんな意味で、おもしろいお芝居でした。
そして、舞踊ショーです!
双竜英次郎座長はみんなで明るく楽しく踊るのがお好きだそうで、この日は1曲目からこの元気な踊りでした。ジャンプ!
海斗座長の女形は安定の美しさでした。きれいですねえ。
春道総座長の女形は笑顔もあっての、ちょっと可愛らしい女形でした。着物と帯を揃えるのがお好きみたいですね。
英次郎座長の女形も可愛かったです♪
もちろん、英次郎座長の出番は多め、なのかな? なにげに春道総座長も同じくらい多かったような。
若手チームが元気いっぱいに踊れば……
座長、花形チームも元気に踊ります♪ 大空海花形がどちらにも入ってるけどw
海斗座長の『田原坂』は熱の入った素晴らしい踊りでした。こういう歴史物をしっかり踊るのがお好きみたいですね。少し古風なお顔立ちにも合ってるし。でも、まだ24歳なんですよね。
大空海花形は沖田総司で! これが本当にイメージぴったりで素敵でした。お芝居でも観たいです! ちなみに、大空海花形は23歳です。1つ違いの兄弟なんですよね。
太星さんも熱い踊りでした。女形も見たかったけど(しつこいw)
そして、正二郎総責任者も戻っておられました。渋いですねぇ♪
ラストショーは『お江戸はカーニバル!』で、またもや明るく楽しく元気よく!
ジャンプ! ジャンプ!! 終わったあと、春道総座長がへたばってましたw
ということで、楽しいお祭りでした。行ってよかったってことで♪
55回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『嵐山花五郎』 ラストショー『新撰組』
三吉演芸場に浅井グループを観に行ってきました!
今日から7日間は劇団双竜の双竜英次郎座長、双竜巧磨さん、双竜太星さんが加わっての賑やかな公演です。あと、浅井正二郎総責任者が金曜日までお留守ということで、裏方だった加茂川竜子さんがお芝居にも舞踊にも出ていましたよ。浅井劇団4兄弟のお母様ですっ。
今日のお芝居は『嵐山花五郎』でした。こちらの元ネタは1924年の松竹映画のようですが、1924年だと戦前どころか、大正13年ですよ。こういう今ではだれも観る機会のない映画とかお芝居が残っていくのは大衆演劇のいいところですよね。
では、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介をしていきます。
侘助茶屋に二人のならず者が訪ねてきました。二人は流星権次の子分で、親分が侘助茶屋の主人に貸した金を返してもらいに来たと言います。
しかし、借りた金は五両だったはずなのに、持ってきた証文には五十両と書かれていました。
二人は、金を返せないのなら娘を差し出せと言い、娘のおはなを無理やり連れて行ってしまいました。
流星一家に連れて行かれたおはなに、権次は結婚を迫りますが、おはなは嫌がりました。おはなはいったん奥へ連れて行かれます。
そこに、侘助茶屋の主人から事情を聞いた、口入れ屋の嵐山花五郎が子分を連れて訪ねてきました。
じつは嵐山花五郎は元力士で、流星権次はそのときの相撲部屋の兄弟子でした。いったんは再会を喜びあう二人でしたが、花五郎がおはなを返してくれと言い、権次の顔色は変わります。
権次は、侘助茶屋のことも、おはなのことも知らない、流星権太という自分によく似た名前の悪人がやったことだろうなどと言いますが、花五郎はおはなが落とした簪(かんざし)に気づきます。
なおも言い逃れをしようと嘘をつく権次でしたが、花五郎はおはなを逃がし、殴られそうになった徳利を取り上げて、その徳利で源次の額を殴りました。
額を割られた権次は悔しがり、妹のおゆきを呼びます。おゆきは代官と結婚していました。
権次はおゆきに、嵐山花五郎が悪さばかりしているので説教をしていたら、いきなり殴られて額にけがをしたと話しました。
兄の話を疑いながらも、両親を亡くして兄に育ててもらった恩のあるおゆきは、嵐山花五郎を懲らしめるために手を貸すと約束しました。
嵐山花五郎のもとにおゆきが訪ねてきて、流星権次は額の傷がもとで破傷風に罹り、死んでしまった、恨むつもりはないが葬儀には必ず来てほしいと言います。
葬儀とあってはドスも持たず、子分も連れずに寺へ向かう花五郎でしたが、そこに早縄の源次と呼ばれる目明かしが襲ってきます。
しかし、顔を見れば源次は、むかし母親の薬代として三十両を貸した相手でした。
花五郎は源次に縄をかけてくれと頼みますが、その狙いは……。
ということで、春道総座長と海斗座長が所作や姿勢などでちゃんと元力士に見えるところが凄いなと思ったのですが、特に海斗座長はこんなに大きな人だったっけっていうぐらい大きく見えましたねぇ。
お芝居そのものは権次が思いつくままに次々と嘘をつき、おゆきも嘘をついて花五郎を騙し、騙された花五郎も嘘で騙すという面白さがありました。
さらに、花五郎が人助けで金を貸しすぎだと子分が心配すると、花五郎がいつか自分に返ってくるものだから心配するなとこたえるのですが、さっそく金を貸した源次のおかげで命拾いをするといった伏線回収なども小気味よくて、さすがに長く愛されているお芝居だなと思いました。
あと、双竜太星さんはまだ19歳ということですが、声に張りがあって堂々としたお芝居がよかったです。サービス精神も旺盛でw
そして、舞踊ショーです!
女優さん3人の帯をクルクルほどく、おもしろい舞踊でした。
海斗座長の女形です。お美しい♪
春道総座長の女形は色っぽく♪
英次郎座長の女形は上品でした♪
でも、双竜太星さんの女形はなかった、残念(T_T)
こちらは今日のスペシャルの舞踊です(呼び名がわからないので勝手にw)。
大空海花形が出てくると、海斗座長はいったん引っ込んで……
この姿に。どういう話の流れかわからなかったけど鏡獅子なのかな。盛大に頭を振っていました、迫力っ。
大空海花形はカンナムスタイルで盛り上げていましたが、全体としてはゲストが多くなるとしょうがないのかなあ、着物で一人で踊るパターンが多くなって、舞踊ショーはやや単調でした。
とはいえ、レアキャラが!(失礼w) 着物には「正研座」「加茂川竜子」と入っていました。正研座は浅井正二郎総責任者がが座長だったときの劇団名なのですね。お芝居では流星権次の子分役でした。
ラストショーは『新撰組』でした!
勇ましいですねえ♪ だれかがだれかに隠れてなかなか全員写らないけどw
ということで、今日はまだちょっとぎこちなかったけど、これから楽しみですねってことで♪
54回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『黒田武士』 ラストショー『オンリーワンダー』
三吉演芸場に浅井グループを観に行ってきました。
この日は《大空海祭り》でした! 昼の部はあいにくの大雨でしたが、泣けるお芝居で、みなさん涙涙だったみたいです。そして、私が行った夜の部は一転して笑いたっぷりの楽しいお芝居でした。
が、その前にミニショーから。
まずは本日の主役、浅井大空海花形! この方、舞踊のときの表情がなかなか撮りづらかったりするんですが。どうしても変顔に近い写真が何枚も撮れてしまうw 私が下手だから悪いんだけど、この写真もイマイチですよね。
海斗座長はめちゃくちゃ撮りやすいんです。目をパチッと見開いてくれているので、何枚でもいいお顔の写真が撮れちゃう。
春道総座長は、浅井なのか、淺井なのか。幕は『淺井』になってましたね。
ミニショーでも芝居仕立てのものが! 『名月赤城山』です。もちろん、国定忠治役は大空海花形が♪
海斗座長、登場!
このあと、ふざけようという考えが顔に出てしまってますw
でも、主役は大空海花形ですから、最後はかっこよく。
そして、お芝居は『黒田武士』でした。
黒田節は日舞やってた母がよくお祝いの席なんかで踊ってたんですが、こういう話だったんですね。なんか槍とでっかい盃持って踊ってるなーと思ってたんですがw
それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介を。
母里太兵衛(もうり たへえ)は大の酒好きで、酒を飲みすぎて城下で暴れることも度々でした。
またしても酒乱騒ぎを起こした母里太兵衛に怒り心頭の主君、黒田長政は、太兵衛の姉のやつがいを呼びつけ、太兵衛が酒をやめなければ、母里家を蟄居閉門とすると言い渡しました。
やつがいは茶坊主の珍念に命じて、太兵衛を連れてこさせます。太兵衛は暴れ馬を拳ひとつで取り押さえるほどの男ですが、珍念が太兵衛を連れてくれば、病の母のもとへ帰らせてもらえると知り、あえて捕まったのでした。
父の位牌で叩かれても、酒をやめないと言い張る太兵衛でしたが、姉に自害するとまで脅されて、ようやく禁酒を誓います。
太兵衛の禁酒を知った長政は、酒乱で暴れたことを許し、自分の名代として、福島政則のもとへ新年の挨拶へ行けと命じます。
じつは去年、酒が飲めない長政は福島政則に酒の飲み比べを挑まれて、関白からいただいた家宝の槍『日本号』を福島政則に奪われてしまっていたのです。
太兵衛が長政の名代として訪れてみると、福島政則は以前、戦でともに戦った仲で、その家臣の桂市兵衛もまた親しく付き合った仲であったことがわかりました。
福島政則は太兵衛に、八合も入る大盃の酒を一杯飲めば、どんな難題でも聞いてやる、三杯飲めば、どんな願いでも叶えてやると言いました。それを聞き、禁酒を誓ったはずの太兵衛は……。
ということで、大空海花形はこんな声も出るのね、と驚くほど野太い声で、豪快な母里太兵衛を演じきっていました。
そして、福島政則役の海斗座長が変顔メイクで登場から笑わせてくれて、そのあとも桂市兵衛役のひかりさんとのやりとりで笑いの渦に。大空海祭りなのに持って行っちゃってるなあと思ったら、なんと大空海花形が、海斗座長が作ったばかりだというカツラを被って登場。してやったりの顔つきにまた笑いが起きていましたw
あと、陽子さんがやった太兵衛の姉が武家の女性らしくきりりとしてかっこよかったんですが、こちらはオリジナルの登場人物なのかしら。調べてもわからなかったんですが、私の聞き間違いじゃなく「やつがい」という名前だったら、私の実家のある豊後の方言で「晩酌」という意味になります。ちなみに母里太兵衛は、その豊後のお殿様、大友宗麟の娘と結婚したそうですが、関係ないのかなw
そして、舞踊ショーです!
口上で海斗座長のカツラを舞踊ショーでもかぶると宣言していましたが、しょっぱなからかぶっていましたw 楽しそう。
ちなみに浅井劇団は四人兄弟で上から、ひかりさん、みのりさん、海斗座長、大空海花形の順だそうです。仲がいいですよね~♪
海斗座長の女形、きれいですよね。
春道総座長も女形の舞踊がありました。うん。
そして、海斗座長と大空海花形による相舞踊『曽根崎心中』です。
大空海花形がめちゃくちゃ可愛くてきれいで切なくて、凄くよかった~。
お初が一途で可憐すぎます、うるうる。
死へと旅立つ二人でしたが……。
新しい恋が芽生える若い二人……。
お初と徳兵衛がふたたび登場して……。
若い二人の恋の行方を見守るのでした。それとも、生まれ変わって結ばれたのかしら。とにかく素敵でした。
そして、大空海祭りですから、もちろん、大空海花形がたくさん登場!
こちらはフードを被って客席からの登場でした。
そして、お芝居には出ていなかったのでいらっしゃらないのかと思ったら、最後に浅井正二郎総責任者が登場! かっこいいですよね。私が今まで見てきたこの世代の方の中で一番かっこいいかも。
ラストショーは大空海花形を中心とした『オンリーワンダー』で明るく楽しく♪
最後、正二郎総責任者がたくさん喋って、大空海花形があんまり喋れなかったのがちょっとかわいそうな気もしたんですが(話はおもしろくて、客としては満足)、まあ、いいのかなw ということで、楽しい大空海祭りでしたってことで♪
53回めの観劇 三吉演芸場 浅井グループ 『江戸っ子祭り一心太助』 ラストショー『三人連獅子』
三吉演芸場に浅井グループの初日に行ってきました!
なんでグループなんだろうと思ったら、浅井劇団と逢春座の合同グループだからだそうです。ちなみに、浅井劇団は浅井海斗座長、浅井大空海花形、浅井みのりさん、浅井ひかりさんで、逢春座は浅井春道総座長、浅井正二郎総責任者、浅井陽子さんだそうです。
お芝居は『江戸っ子祭り一心太助』でした。これは舟木一夫主演の映画『一心太助 江戸っ子祭り』が元ネタのようですが、話はだいぶ違っていました。
それでは、舞踊ショーの写真とともにあらすじの紹介を。
老中筆頭の柳沢は伊豆守(いずのかみ)に向かって、近頃、江戸の町に出没しているという辻斬りは、竹千代ぎみではないかと言いました。
竹千代は三代めの将軍となるお方、そんなはずはないと伊豆守は言いますが、夜中に城を抜け出しているのは確かだと柳沢は言い張ります。
そこに大久保彦左衛門が現れ、さらにそんなはずはないと言いますが、柳沢は、三代将軍には長男の竹千代ではなく、次男の国松がふさわしいと言いだします。
そこで大久保彦左衛門が竹千代に訊ねたところ、たしかに夜、城を抜け出しはしたが、それは庶民の暮らしを見るためだ、江戸の庶民は今、ひどい暮らしをしている、それはなにより老中筆頭に責任があると、柳沢を叱責しました。
いったんは引き下がる柳沢でしたが、なにか企んでいる様子でした。大久保彦左衛門はその様子に気づいていました。
一方、江戸の町では魚屋の一心太助の家に女たちが訪ねてきて、大騒ぎになっていました。女たちは太助と結婚する約束だと言い、太助の女房、お仲はかんかんです。
隣の八百屋の娘、きみちゃんからの知らせを受けて、太助は大急ぎで家に帰りますが、酔った勢いで結婚の約束をしたという太助の言い訳に、お仲はますます怒って夫婦喧嘩になってしまいます。
そこに大久保彦左衛門が訪ねてきました。太助とお仲はかつて大久保彦左衛門のもとで、中間と女中として働いていました。太助は今でも彦左衛門を親分と呼んで慕っていました。
大久保は竹千代を連れてきて、ある旗本の次男坊で竹之助という名前だと紹介し、次の祭りまでの一年間、この家で預かってくれと頼みます。
親分の頼みとあっては断れず、預かることにしますが、竹の助は態度が大きく、おかしなことばかり言って太助夫婦を困らせます……。
ということで、軽い喜劇に仕上がっていたんですが、これがもう本当におもしろくて! 太助とお仲の夫婦喧嘩で爆笑につぐ爆笑、そして竹千代と太助のやりとりにまた笑わされて、本当に楽しいお芝居でした。
海斗座長のふざけ方が凄いんですが、それにしっかりひかりさんが応戦していて、大空海花形は澄ましているはずが、つい笑ってしまって、と違うパターンで笑わせてくれました。やっぱりこういう楽しいのがいいですね。
そして、舞踊ショーなんですが、これがまたボリュームたっぷりでしたよ。
劇団によっては口上で明日からの予定を3、4回繰り返して長々とやった挙げ句、舞踊ショーまでの休憩を20分以上取るところもあったのですが(それで3時間公演と言われても……)、ここは違いました! 休憩短かったですw しかも、舞踊ショーの最中もあいだが開かずに、本当に次々と魅せてくれました!!
まずは元気いっぱいなダンスから!
春道総座長の女形も見られました!
海斗座長の女形も。きれいでした♪
大空海花形は女形がなかったです、残念。このグループはあんまり女形には力を入れてないのかな。
でも、昼の部では正二郎総責任者の女形が見られたようで。それで膝を痛めてしまったそうで、夜はなかったのが残念、ですが、お大事に~。
そして、ここからがビックリなんですが、ストーリー性のある舞踊が始まりました。ラストショーかと思ったけど、違うんですよ。あいだにこんな凄いのが挟まってたんです。
若き日の伊達政宗の物語です。
政宗は畠山義継との戦に勝ちますが、政宗の父、輝宗によって、畠山義継は命拾いをします。
戦も終わってのんびりと鷹狩りを楽しんでいた伊達政宗のもとに、父の輝宗が畠山義継に拉致されたと知らせが来ます。
卑怯にも畠山義継は、礼を言いに来ておいて、輝宗を拉致したのです。政宗はすぐに畠山と父の元に駆けつけました。
父の輝宗は、自分もまとめて撃てと命じます。政宗は断腸の思いで「鉄砲を放て」と命じました。
父を殺すことになってしまい、怒り戦う政宗なのでした。
そしてまた楽しい舞踊ショー。アディダスの着物だw
ラストショーは三人連獅子でした。三人はもちろん、浅井春道総座長、浅井海斗座長、浅井大空海花形です!
ということで、お芝居のあらすじ紹介で使った写真もあるので、本当にすごいボリュームでしたよ。見応えがありました。テンポも速くて、華やかで、途中で飽きる暇もなく、あっという間でしたね。
お芝居も舞踊ショーも良かった~、今月はあと何回か通いたいです♪