大衆演劇☆観劇の記録

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57回めの観劇 立川けやき座 新生真芸座・劇団殿下 ゲスト 戸田ゆうた座長『遊侠津軽』 ラストショー『よいとまかせ』

 前から観たかった劇団殿下六三四殿下座長と六三四祐作座長、それに劇団戸田戸田ゆうた座長をまとめて観られるということで、立川けやき座に行ってきました! もちろん、新生真芸座も初めて観るのでワクワクでした♪

 

 お芝居は『遊侠津軽』でした。よその劇団では『遊侠三代』『川北長次』といった題名でやっていたりするみたいです。『遊侠三代』という題名の映画もありますが、これはぜんぜん違う話のようですね。それならこちらのネタ元は? なぜ三代? そのへんは調べてもわかりませんでした。

 それでは、舞踊ショーの写真とともに、あらすじを紹介していきます。

川向一家の親分役の六三四殿下座長

 茶店で、川向一家の親分子分に、川北長次の首を早く持って来いと怒鳴りつけています。近くに組を構える川北一家の存在が疎ましく、川北一家の親分、長次を亡き者にしたくて仕方ないようです。

 茶店の娘が飲んでいる酒の代金を払ってくれと言うと、そんなものが払えるかと子分が怒鳴りつけます。

川向一家の子分役の六三四祐作座長

 そこにボロボロの道中合羽を着た男が現れます。強い津軽なまりの男で、親分は「こじきやくざ」と馬鹿にしますが、腕のいい人斬りと知って、頼みたいことがあると言いました。

茶店の娘役のさくらさん

 三人が去ったあと、今度は川北長次とその子分、政吉長吉茶店にやって来ます。長次は腹が減ったと言い、今はおにぎりしか出せないと言われても喜んで、一両も払ってあげました。

人斬り役の哀川昇座長

 政吉長吉は人捜しに行きます。川北長次には生き別れた父がいて、その父は津軽弁を話して、年の頃は五十二、三歳のはずなのです。子分たちも手伝って、ずっと捜しているのでした。

川北長次役の戸田ゆうた座長

 長次が一人でおにぎりを食べていると、老婆のおこもこじき)が後ろからそっと近づいて、長次の財布を盗みました。

 そこにちょうど政吉長吉が戻ってきて、おこもを捕まえます。長次がやさしく理由を聞くと、おこもは非人小屋が流されて年寄りたちが死に、子どもたちまで死にそうになっているので、助けたくて、つい手を出してしまったと話しました。

長吉役の哀川炎隆(えんりゅう)さん

 その上品な話し方が気になってさらに聞くと、もともとは大きな商家の一人娘で、婿をもらって息子も産み、幸せに暮らしていたが、火事で家族も家も全て失ったと話します。

 長次おこもに財布を渡し、おにぎりを食べさせ、さらに自分の母親にして家に住まわせることにしました。

政吉役の哀川旺芸(おうぎ)さん

 その家に、人斬りが訪ねてきました。長吉は腕をへし折られそうになっても、親分は留守だと言い張りました。人斬りは、長吉の顔を立てていったんは帰るが、烏山で待っているから来いと親分に伝えろと言います。

人斬り役の衣装で口上の哀川昇(のぼる)座長

 長次の羽織を着て、身代わりになる覚悟で長吉は一人、烏山に向かいます。政吉はそんな長吉に、長次からもらった大事な刀を渡しました。

 しかし、長吉が行ってしまうと、我慢できずに長次に話してしまいます。
 長吉のあとを追う長次と政吉ですが、烏山では長次のふりをした長吉が、待ち構えていた人斬りに近づいていました……。

 

 ということで、襤褸(ぼろ)を着て津軽弁で話す人斬りのかっこよさや、川北長次のやさしさに心惹かれるお芝居でした。それになにより、政吉役の哀川旺芸さんがめちゃくちゃよかったですねえ。短気な子分役をコミカルに演じて笑わせてくれました。この方はお芝居も舞踊もうまいし、ツッコミやすいし、頭の回転も速そうで、どこの劇団でも一人はほしい逸材って感じがしました。プロフィールに2006年10月生まれとあったから、まだ16歳なのかな。昇座長の息子さんみたいで、これからが楽しみですねぇ。

 

 そして、舞踊ショーなんですが……

 とにかくライティングが凄かったんですよ!! 最初から最後まで背景の幕は黒一色で、曲の中で何度もライトの色も種類も変わっていって、常に動いている感じで、すごく躍動感があって立体的な舞台になっていました。ここまでライティングがすごい舞台は初めて観たので、ちょっと感動ものでしたね。

 

六三四殿下座長

 そして、私の大好きな女形ですが、まずは六三四殿下座長! すらっと背の高い男前ですが、舞踊のときのアイメイクと表情を少し変えたほうがいいんじゃないかという気もしました。

 

六三四祐作座長

 弟の六三四祐作座長は色っぽい女形でした。

 

戸田ゆうた座長

 戸田ゆうた座長の女形はめっちゃ可愛かったです♪

 

哀川昇座長

 哀川昇座長の女形は哀愁がありました。

 

さくらさん

 そして、女優さんですが、劇団殿下のさくらさん、お人形さんみたいに綺麗な方でした。

 

六三四梢さん

 梢さんはかっこよく♪

 

哀川昇座長

 そして、哀川昇座長はめっちゃ渋く! こちらは2曲連続で踊っていました。

 

戸田ゆうた座長

 戸田ゆうた座長はすらっと背が高くて、色気があって、本当にかっこよかったです! まだ23歳だそうで、これからますます楽しみですねぇ。

 

戸田ゆうた座長、哀川昇座長

 座長二人で父と息子のような相舞踊でした。

 

六三四殿下座長、六三四祐作座長

 こちらは劇団殿下のイケメン兄弟座長です! でも、話すとホワワンとした方たちでしたw

 

 ラストショーは『よいとまかせ』でした。

 

 新生真芸座の座長さんたちとお客さんたちがすごく仲が良くて、みんなで盛り上げてる感じがビンビン伝わってきました。まあ、その分、新参者は居心地が悪くなっちゃうけどw

 ということで、久しぶりに行った立川けやき座はやっぱり遠かったですぅ。