大衆演劇☆観劇の記録

ツイッターで更新のお知らせをしています。@qT4Ucn00W6HWrE4

初めての観劇 三吉演芸場 劇団九州男(大川良太郎座長)

 朝ドラ『おちょやん』を見て、漆原さんという役の方があまりにも素敵で調べたら、大衆演劇大川良太郎さんという方だと知りました。それなら、うちの近くにある三吉演芸場に来るかも、とチェックするようになりました。

 

 それで初めて知りましたが、演芸場には一か月ごとに違う劇団が来ているんですね。三吉演芸場の入場料金は2,200円。ショーは半分に分かれていて、前半がお芝居、後半が舞踊ショー。お芝居は毎日違う演目みたいです。舞踊ショーも変えているみたい。お客様が毎日来ても飽きないようになってるんですね、凄いです!

 

 でも、大川良太郎さんが座長の劇団九州男は西日本のほうをまわってるみたいで、こちらに来る様子はなし。いつか大阪まで行って観るしかないなあと思いつつ、三吉演芸場のサイトはチェックしなくなっていました。

 

 それが年が明けてしばらくしてテレビを見ていたら、大衆演劇の話題に。そういえば、と三吉演芸場のサイトを久しぶりにチェックしてびっくり。今月の興行は『劇団九州男』。え、うそうそ!! 喜びつつも、チェックし続けていたら今月の頭から観に行けたのに~と後悔。

 

 なんて言っている場合ではない。どうにか都合をつけて、夜の公演に。予約もなにもなく、お金を払って入るだけでした。午後5時に開場ですが、コロナ禍なのでお客様は少なく、午後6時からの公演ぎりぎりでも余裕で入れる感じです。でも、午後5時に入ると太鼓が鳴っていて心が躍ります。入って1時間は読書をしたり、スマホでゲームをしたり。

 

 

 壁にはいろいろな劇団九州男の役者さんの写真のタペストリーが。もちろん、ほとんどが大川良太郎さんです。化粧が濃くてよくわからないけど、この方が漆原さんだったよなあと思いながら見ていました。お客さんは2人ぐらいが男性で、あとはすべて女性。私より少し上ぐらいの人が多いかなあ、でも、若い女性もいました。

 

 そして、いよいよ芝居が始まりました。緊張していてタイトル見るの忘れてたけど、ヤクザ二人と一人の女性の物語。え、この令和の時代にヤクザもの? とかなり引きつつも見ていましたが、どの人が大川良太郎さん? 化粧が濃くて顔がわからないけど、ヤクザの兄貴分のほうが、一人だけ本格的な声が出ていたので、たぶんこの人だねと思いながら見ていたら、あいだにちょっとおもしろい遣り取りがあったりして、まずまず楽しく観させていただきました。最後が死んじゃうという悲劇でまたちょっと引いたけどw

 

 芝居が終わると大川良太郎さんとそのお父さんの元座長さんが出てきて、軽妙なトーク大川良太郎さんはバリバリ大阪弁で、かなり口が悪いw 女性っぽさがあって、ふんわりやさしい感じの漆原さんとは全然違うキャラでした。でも楽しいからいいか。

 

 で、次が舞踊ショー。さっきとがらりと変わって、女形になった大川良太郎さんが登場!! うわー、きれい、豪華、すてきー、色っぽいー、と心のなかで叫びまくりです。もう本当に夢の世界。そのあとも次々と役者さんが入れ替わって、音楽に合わせて華やかな踊りが。ライトとかいろいろ、けっこう凄い演出です。

 

 それからも、何人かで合わせて踊ったり。女性の役者さんが扇子を持って音楽に合わせて踊ったり。これがちょっと不思議な踊りでおもしろく感じました。というのも、母が日本舞踊をやっていて、私はいつも見ていたんですが、それとはまた違うんですよね。あとで調べたら、新日本舞踊というのだそうです。

 

 そして、大川良太郎さんが豪華な衣裳で客席の後ろから登場。うわー、うわー、もう本当に素敵、かっこいい。化粧が濃いとかもう関係ない。なんという華やかさ、妖艶さ、存在感が凄い!

 そこから皆さんで踊るラストショーまで、もう本当に現実を忘れて華やかな世界に魅了されました。

 

 で、前から気になっていたおひねりですが、ありました。でも、テレビで見ているようなお札の首飾りとかじゃなくて、もうちょっと上品でした。

 舞踊ショーのときに客席のなかからすっと動く人がいて、ほかのお客様の観劇の邪魔にならないように中腰のままスススッと移動して舞台の端に。待っていると踊りの途中でそこに来た役者さんが腰を落とします。で、着物の襟のところに一万円札を広げて、キラキラ光るヘアクリップのようなもので留めて、またスススッと中腰で素早く自分の席に戻るという感じです。この一連の動きが素早くてお見事。それをみんなやるから、この人たちはクノイチ集団か、と本気で感心してしまいました。

 

長くなりましたが、そんなこんなで、また来ようと誓った私なのでした。