15回めの観劇 三吉演芸場 小林劇団 通し狂言『芸者鏡山』ゲスト・林佑樹さん ラスト太鼓ショー
ふたたび三吉演芸場の小林劇団へ!
今回はゲストに林 佑樹(はやし ゆうき)さんがいらしてました。
この方、いろんな劇団にゲストで入られていて、気になっていたんですよね。
何者かといえば、wikiによると「日本の俳優。元歌舞伎俳優、元劇団新派所属」だとかで、その内容を詳しく読むとかなり長くて複雑。それでけっこう年齢も上かと思ったら、まだ26歳なんですね。
とにかく容姿から年齢を推しはかれない方。私が気になったのはその化粧の薄さだったりするのですが。それともちろん、踊っている姿の美しさ。ネット上のお写真だけでも、見かけるたびに手がとまりました。日本舞踊は宗山流のようですね。
今日のお芝居は『通し狂言 芸者鏡山』でした、おもしろかった!
あらすじはこんな感じです。
(名前は読みやすいように適当に漢字を当てました、違っていたらすみません)
芸者のお藤は、同じ芸者の松吉をやたらと目の敵にしていた。
やかたに人を集めての踊りの会で、松吉がトリを務めるのが気に入らないお藤は、難癖をつけて、その大役を横取りしようとする。
譲るわけにはいかないとお藤の着物を引っ張る松吉、その松吉を振り払おうとして、お藤は扇子で松吉の顔を叩く。松吉は顔に消えない傷を負ってしまった。
家に帰った松吉は、母親あての手紙を書いて、それをお抱え舞妓のお染に持って行かせる。そして、愛する娘おようを妹分の芸者お菊の元へ行かせ、一人になると命を絶った。
一方、手紙を持って山道を急ぐお染は、待ち伏せしていたお藤たちに襲われ、川に落ちてしまう。川に流されたお染を助けたのは偶然にも、松吉の母だった。
お藤役は三代目小林隆次郎座長。お芝居で女形をやることはあまりないそうですが、ブスで意地悪なお藤さんになった座長は、アドリブで悪態をついたり、ほかの人が喋っているあいだも意地悪顔をクルクルと変えて目が離せない面白さでした。
松吉役は小林真総座長。相変わらず濃すぎる女形でしたw
だけどこの方、あとで家元の役でも出てくるのですが、立役をやらせたら、顔良し、声良し、演技良しで、なによりバツグンの存在感があって本当にいい役者さんです。
そして、舞妓のお染役が林祐樹さんでした。お染が家元に認められるために日舞を踊る場面があるんですが、そこがもう可憐で、しかも凜として美しくて! でも、踊っている最中にお藤が投げてきた座布団を思い切り蹴り返したりして、びっくりな面白さもありましたw
そして、お菊役は小林真佐美若手リーダー。前半はこの方のおかげでお芝居が引き締まってましたね。ゲストがいないときはお染役をやっているそうです。
ラストはまた太鼓ショーだったんですが、前と同じように小林真総座長が凄い勢いで最後に出てきたところ、なぜか女形になっていて意表を突かれました。よく来てる方たちも驚いたあと笑っていたから、これは総座長もしてやったりかなw
あと、もっと下の子たちも演技、舞踊、前回も今回もたいしたものでした。
今日は裏方の人の紹介もあったのですが、やっぱり小林姓で、ぜんぶで何人いるんだろう、小林ファミリー……。