22回めの観劇 三吉演芸場 劇団花吹雪 『夕暮れ祭囃子』 ラストショー『LiAR』
時間が取れなくて観劇できずにいたところ、夕方になって今日は行ける! となり、あわてて支度をして三吉演芸場へ。
連休と連休に挟まった平日の夜で、ゲストもイベントもなし。気合いの入った演目やショーをやるはずもないけれど、まあ、お客さんも少ないだろうし、気軽に見られるからいいや……と思っていたのに、着いてみれば大勢のお客さん! 昼の部もあと数人で大入りが出るところだったのだとか。凄いです、劇団花吹雪!!
で、まずはミニショーから。
このお二人、ご兄弟だったんですね。今日知りました。言われてみれば、輪郭や彫りの深さが似ているような……どころか、前回、櫻京之介座長か桜彩夜華さんかわからなくなって名前を書かなかった女形の写真が一枚あったんですよね。似てると気づく前に見分けがついていなかったw
そして、お芝居は『夕暮れ祭囃子』でした。
あらすじは舞踊ショーの写真とともに。
登場人物の漢字表記がわからないので、適当に嵌めています。
重吉(じゅうきち)とお孝(たか)の夫婦は根っからの悪党で、乗っ取りを企んで浪速屋に入り込み、今は重吉が大番頭、お孝が妻を亡くした店主の後添えとなっています。
あと少しで浪速屋が自分たちのものになるというところで、店主が一人娘のお千代と手代の佐吉(さきち)を結婚させて、店の跡継ぎにしようとしていることを知りました。
そこで重吉とお孝は仕事師の親分に、相模屋へ集金に行った佐吉からお金を盗んでくれと頼みます。集金したお金をなくしたとなれば、それを理由に佐吉を店から追い出せると考えたのです。
祭囃子に誘われて、集金の帰りについ寄り道をして祭りを見物していた佐吉は、集金したお金をすられてしまいます。ただし、すったのは仕事師の子分ではなく、江戸から流れてきたスリでした。
責任を感じ、将来に絶望し、川に身を投げて死のうとする佐吉。そこに通りかかった才蔵(さいぞう)が止め、どういう事情なのかと聞きました。
実は才蔵は、先ほど佐吉からお金を盗んだスリの親分で、盗んだお金は仕事師の子分に奪い取られてしまっていました。
佐吉から身の上話を聞いた才蔵は、佐吉が新田村(しんでんむら)の佐平(さへい)の息子で、佐平は死に、消息のわからない兄を捜して旅していたところ、行き倒れて浪速屋の店主に引き取られたと知って、顔色を変えます。
そして、かならずお金を取り戻して、今日の暮れ六つまでに浪速屋に届けてあげるから、それまで友だちに貸してすぐに返しに来るとでも話しておきなさいと佐吉に言います。
礼を言って去る佐吉。
しかし、そこに駒形の親分が現れます。
駒形の親分は江戸から才蔵を追ってきた役人です。
才蔵は駒形の親分の追跡をかわしながら、仕事しと対決してお金を取り返し、暮れ六つまでに浪速屋に届けなければなりません。
なぜそこまでして佐吉を助けるのか……。
ということで、展開が速くて感情移入はしづらいけれど、長い話をダイジェストで短くしたような感じで、サクサク進んで飽きずに観られました。
芝居のあと、前回はなかった口上がありました!
座長お二人での口上ですが、京之介座長のテンションが高くて、春之丞座長のいたずらが酷すぎるという話で盛り上がり、ああいうことがあった、こういうことがあったとエピソードを次々に話して大爆笑していました。もちろん、お客さんも大笑いw
そして、舞踊ショーです!
今日は櫻京之介座長と桜彩夜華さんがメインということで、登場回数が多めでした。
前回はちょっと物足りなかったんだけど、今日は衣装がどれも華やかで、流れる曲も楽しくて、踊りも美しく、見応えがありました。女形も多めだし。
ということで、女形を次々に紹介していきます!
でっかい女形です。やっぱりこの方は立役のほうがかっこいいですね。
登場したときが最高に可愛かったんだけど、舞台の奥だから照明で白飛びしちゃうので、写真は諦めました。
それにしても、後ろの幕の左側の二重になっているのが春之丞座長なんですが、こういう幕とかポスターとかの写真は実物よりだいぶ顔がシャープなようなw
きれいですねえ。しっとりと大人っぽい女形です。
可愛らしい女形です。お着物も大胆な色柄で素敵でした。
なんだか今日は彩夜華さんがうまく撮れなくて、写真が少ない……。
もう一回、春之丞座長。
やっぱり春之丞座長の女形は可愛らしい表情で、男性のときとは別人のようです。
こちらは本物の女性。
こういうヘアスタイルは初めて見ました。かわいいですね。衣装も豪華で素敵です。
ところで、あきなさんはパンフレットだと『明菜』と漢字表記だけど、どちらが正解なのかな。
そして、京之介座長なのですが、激しいダンスがめっちゃかっこよかったです。こういう電飾のものも。
明るくなってからは、マントをばさああっ、ばさああっと器用に広げて踊りまくっていました。
こちらも激しいダンスで、衣装も複雑で素敵でした。本当に見応えがあります。
ラストショーは普通の群舞でしたが、明るく楽しく。
そして、そのあとのトークでは、京之介座長のテンションがさらに高くなっていました。もうほんとに、手を振り上げて「イエーイ」、みんなでやろーぜって感じで、みんながついて行けなくなっていくという……。面白すぎましたw
ということで、とにかく楽しかったです。こういう日もあるんですね、行ってよかった。たくさん笑ったし、大満足でほくほくと幸せ気分で帰りました♪